【ユーロ】 ECB理事がマイナス金利に言及も、ユーロは堅調

対ドルでもユーロは底固く推移
ユーロ/円相場は、2月4日の1ユーロ=136.23円をボトムに、足元では139~140円のレンジで方向性を欠く展開になっている。対ドルではユーロ高傾向が強まるも、円相場も底固く推移していることで、ユーロ/円相場は決め手を欠いている。

欧州中央銀行(ECB)のクーレ専務理事は12日、マイナス金利について「可能性が大いにある選択肢」と述べて、ユーロ高を強くけん制した。民間銀行がECBに預ける時の金利をマイナス化することで、貸し出しなどの増加を促す施策である。ただ、既にユーロ圏で取引されている金利低下余地は限定されているため、マーケットの反応は大きくない。こうしたマイナス金利政策が実際に導入される可能性が低いことも見透かされている模様だ。一方、10~12月期のユーロ圏国内総生産(GDP)は前期比+0.3%と市場予測(+0.1%)を大きく上回っており、ユーロ圏の経済成長は順調に進んでいる。今週は2月PMIの発表が予定されているが、ここでユーロ圏経済の回復傾向が一段と鮮明になれば、ユーロサイドからユーロ/円は地合を引き締める可能性が高い。

ただ、ドル/円相場の上値が重い限り、ユーロ/円のみが急伸する可能性も低いだろう。日本銀行の追加緩和期待の剥落、日米金利差拡大の動きが抑制されていることなどで、円サイド主導でユーロ高・円安が加速するまでの状況にはないとみている。2月19日に米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(1月18日開催分)の公表を控えていることで、ここで「米金利上昇→ドル高・円安」が実現するかが、ユーロ/円市場においても重大な関心事になる。

テクニカルでは、一目均衡表の雲下限(138.46円)、転換線(138.53円)を支持線に、雲上限(142.96円)を試す展開に。140円台を確立できれば、上昇に弾みが付き易い。サイコロジカルは、前週の6勝6敗から変わらず。14日RSIは48.88。

今後1週間の予想レンジは、139.00~142.25円。

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