【豪ドル】 中国リスクが蒸し返されるも、豪ドル相場は膠着化

豪ドルは、対米ドルでも膠着化
豪ドル/円相場は、1豪ドル=91~93円のレンジで揉み合う展開が続いている。中国経済の先行き不透明感は根強いが、豪ドル相場に対する影響は限定されており、ポジション調整中心の小動きに終始している。豪金融政策が中立色を強める中、手掛かりの乏しさから完全な膠着相場と化している。

20日にHSBCが発表した中国の2月製造業PMIは48.3となり、活動の拡大・縮小の分岐点となる50を2ヶ月連続で下回った。理財商品の償還などとは別に、中国の実体経済が減速傾向にあることが確認できる。加えて、銀行の不動産会社向け融資停止報道を受けて上海株式相場も急落しており、中国経済との相関が強い豪ドル相場に対してはネガティブな相場環境が続いている。もっとも、2月4日に開催されたオーストラリア準備銀行(豪中央銀行)理事会の議事録では、「金利を一定期間安定させることが最も賢明な可能性」との見解が示されていたこともあり、改めて豪ドル相場を売り込むような動きは鈍い。引き続き中国経済の動向には注意が必要だが、当面の金融政策環境には大きな変化が見られない可能性が高まる中、豪ドルサイドから積極的に仕掛けるのは難しい相場環境になっている。豪ドルは、対米ドルでも横ばい状態になっている。

一方、ドル/円相場も膠着化しており、当面は豪ドル/円相場も大きな値動きは想定しづらい。ボックス相場が長期化しているだけに、レンジブレイクでテクニカル主導で動き出す可能性もあるが、押し目があれば打診的に買い拾う程度のスタンスで十分だろう。

テクニカルでは、一目均衡表の雲下限(92.59円)との攻防が続く。同水準を上抜けすると調整圧力に一服感が強く、従来の92~94円をコアとしたレンジに回帰する流れとなる。概ね転換線(92.02円)と沿った形での上昇相場となっており、支持線は基準線(90.61円)。サイコロジカルは、前週の7勝5敗から変わらず。14日RSIは45.86。

今後1週間の予想レンジは、91.00~93.50円。

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