<私の相場観>=第一生命経済研究所・主任エコノミスト 桂畑 誠治氏

 東京市場は米国株の堅調な動きが支えとなっており、基本的には上値を慕う展開とみている。最近の経済指標から米国景気の先行き不透明感は気になるところだが、これが逆にFRBの利上げのタイミングを後ずれさせる材料として、米国株に浮揚力を与えている。

 中国のシャドーバンキング問題はくすぶるものの、これも欧米株がしっかりしていることで相殺されている。3月期末までのタームで見た場合、中国の金融不安も深刻なかたちに発展する可能性は乏しく、日本や欧米の株式市場に与える影響も限定的なものにとどまりそうだ。

 ただ、外国為替市場では1ドル=100円近辺でのもみ合いが続き、円安が思うように進んでいないことは、日経平均株価の上値を重くしている。当面は上昇幅も限られ、引き続き方向感が定まりづらい嫌いはある。大勢は上値指向とはいえ、日経平均1万5000円台固めの展開というには時期尚早で、今後再び下値を試す局面も想定されるところ。3月末までのレンジとしては下値1万4400円、上値は1万6000円のゾーンでみている。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)