<話題の焦点>=ハラルで呼び込め、巨大なムスリム需要に照準

 今、ムスリム(イスラム教徒)市場が熱い注目を浴びている。ビザの発給要件の緩和などで、ムスリムが多いマレーシアやインドネシアからの訪日観光客数は2013年に過去最高を記録した。観光客の呼び込みはもちろん、今後の有望市場としてムスリム市場が注目されているのだが、そこで忘れてはならないキーワードが「ハラル食品」だ。

 「ハラル食品」とは、イスラム教が禁じる豚肉やアルコール、その由来成分を含まない食品のこと。「ハラル」とはアラビア語で「イスラム法で認められたもの」を意味する。日本では日本ムスリム協会などがこれに則った食品の認証などを行っており、イスラム市場への展開には、ハラル認証が必須といわれている。

 世界のイスラム教徒は世界人口の4分の1の約16億人といわれ、ハラル食品の市場規模は60兆円以上とされる。しかもその人口はアジア太平洋地域に最も多く、中東の約3倍、10億人近くが住むといわれている。20年の東京五輪では、世界中から大勢のムスリム観光客の来日も見込まれており、これを取り込むためにもハラル食品関連には注目だ。

◆ハラル食品を手掛ける主な企業

銘柄(コード)     概要

井村屋G<2209.T>   ハラル認証を取得し和風粉末だしを今春から東南アジアに輸出の予定
日清オイリオ<2602.T> ハラル認証を取得し機能性油脂製品の東南アジア輸出を検討
味の素<2802.T>    マレーシア、インドネシア工場でハラル製品を製造しアジアや中東へ拡販
キユーピー<2809.T>  ハラル認証を取得した工場をマレーシアで10年に稼働。今秋にはインドネシアでも生産開始
エバラ食品<2819.T>  資本業務提携したマレーシアメーカーからハラル対応商品の輸入販売を検討
ユーグレナ<2931.T>  今春にバングラデシュでミドリムシを使ったイスラム教徒向け食品の販売を開始
壱番屋<7630.T>    ハラル認証は取得していないものの12月にインドネシア1号店を出店し話題に

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)