<クローズアップ> ストップ砂漠化!最先端、日の丸技術に期待集まる(1)

 内モンゴルやインド、中東で砂漠の面積が拡大しているほか、湿潤な気候のブラジル・アマゾンや最近では中国南部の江西省でも干ばつが問題になるなど、世界各地で砂漠化が静かに進んでいる。砂漠化とは植物が育たないほど土壌が劣化した状態を指し、ストレートに食糧問題につながる。対策は世界レベルの課題で、保水や土壌改良、植物栽培、植林など最先端をいく日本の技術へ期待は大きい。

 湿潤な気候で知られる中国南部の江西省で急激に進む砂漠化が問題になったことは記憶に新しい。降水量の減少により、中国最大級の淡水湖・ハ陽湖の水位が下がる期間が長くなったことが原因で、冬場の渇水期に湖から風で吹き上げられる砂の量が増え、農地への砂の流入が深刻化。収穫量が落ち込み、農民の生活に深刻な影響を及ぼしているという。

 砂漠化の原因は過剰な放牧や耕作、森林減少などがあげられるが、ここ数年来の気候変動による降水量の減少も現象を加速している。砂漠化の過程は地域によって違うが、植物が育つ有機物などの養分を含んだ土壌が雨や洪水などにより流出するケースと土壌中の塩類濃度が上昇して植物が育たなくなる塩性化、砂漠ではない土地に砂が流れ込み、表土を覆ってしまう流砂、飛砂に大別される。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)