外為サマリー:1ドル102円割れへ円高進む、ウクライナ情勢でリスクオフ志向も

 28日の東京外国為替市場の円相場は、午前10時時点で1ドル=101円91~92銭近辺と前日午後5時時点に比べ45銭の円高・ドル安。対ユーロでは1ユーロ=139円70~74銭と同27銭の円高・ユーロ安で推移している。
 円相場は午前9時50分過ぎに、一時101円77銭と円高が進んだ。前日のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言では、量的緩和の縮小に関して「事前に決めた道筋があるわけではない」とし寒波の影響を見極めることも表明した。全体的には、同氏の議会証言は低金利政策の継続を示唆するものと受け止められた。
 ウクライナ情勢の緊迫化が、市場にリスクオフ姿勢を強めさせ、円買いを促している。ウクライナとの国境付近でのロシアによる軍事演習の動きに加え、クリミア自治共和国の首都で親ロシア派の武装集団が政府と議会を占拠したことも警戒されている。市場からは「ソチでの冬季パラリンピックが3月7日から16日まで開催される予定であり、これが終わるまではロシアは軍事的な行動を控えるだろう」(アナリスト)との見方も出ている。ただ、今後の展開次第では、円やスイス・フランといった安全通貨が買われる可能性も出ている。
 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.3708~09ドルと前日に比べ 0.0034ドルのユーロ高・ドル安で推移している。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)