<話題の焦点>=石油元売り業界、経産省主導で再編機運

 石油元売り業界に再編機運が強まっている。

 経済産業省は、石油業界の供給過剰構造の是正に向け有識者会議による議論を開始。元売り各社の製油所の生産性を高める目標を定め、設備の統合を促す。

 今年1月に施行された産業競争力強化法では、製油所の統合に向け税制面などの優遇措置が受けられる方向となった一方、政府による業界再編の指導も盛り込まれた。

 このなか、今後、経済産業省が主導する格好となり、石油元売り各社による業界再編を視野に入れた合従連衡が活発化するとの見方が出ている。国内ではガソリンなど石油製品の供給過剰が指摘されるなか、石油元売りの収益性の低迷が懸念されている。製油所の供給能力は3割近く削減する必要があるとの声もある。

 すでに業界首位のJXホールディングス<5020.T>と2位の出光興産<5019.T>は製品融通で業務提携している。

 また、東燃ゼネラル石油<5012.T>は、三井石油を買収。東燃ゼネ傘下の極東石油とコスモ石油<5007.T>は、両社の千葉製油所の一体運営交渉を進めている。

 東燃ゼネ、昭和シェル石油<5002.T>、コスモ石は単独での生き残りは厳しいとの見方もあり今後、再編が本格化する可能性がある。

◆石油元売り大手の主な合理化策

JX<5020.T>    出光と石油製品を相互供給。精製能力の削減推進
出光興産<5019.T>  徳山製油所を停止。JXと製品融通で業務提携
昭和シェル<5002.T> コスモ石や東燃ゼネなどとLPガス事業統合
東燃ゼネ<5012.T>  三井石油を買収。コスモ石、昭和シェルとの協力も
コスモ石<5007.T>  東燃傘下の極東石油と千葉製油所の一体運営検討

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)