<クローズアップ> 拡大続く「リノベーション」、中古住宅市場活性化の立役者(1)

 近年、中古住宅市場が活性化している。中古住宅は、内装をリフォームすれば新築と変わらない住み心地を得られる一方で、土地や建物にリフォーム費用を足しても、新築を買うより安く済むことが多い。消費増税前の駆け込み需要とその反動の影響が出ている新築住宅に比べて、足もとの伸び率では中古が上回っており、景気下支え効果を期待する声も聞かれる。そこで今回は中古住宅市場、特に中古マンションに注目したい。

 2012年あたりから、テレビなどで「リノベーション」という言葉をよく聞くようになった。老朽化した建物を建築当初の性能に戻す比較的小規模な改修を意味する「リフォーム」に対し、「リノベーション」は建物の持つもともとの性能以上に新たな付加価値を加え再生させることとなっており、それまでも内装デザインやインテリアにこだわる比較的若年層に人気だった。

 しかし、最近では認知度の向上を背景に購入者の層も広がりつつあり、市場が一気に拡大傾向にある。

 富士経済(東京都中央区)がまとめた国内住宅リフォーム市場の調査によると、12年度の国内住宅リフォーム市場は7兆7884億円であったという。そのうちリノベーション市場は1760億円。まだ全体に比べて市場自体は大きくはないが、16年度の予測では国内住宅リフォーム市場全体が8兆5586億円と9.9%の伸び率に対して、リノベーション市場は2230億円と伸び率は26.7%増と高成長を見込んでいる。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)