【日経225】 「慎重な楽観」で底固いものの、上値も限定的

ウクライナリスクも要警戒
日経平均株価は、1万4,000円台後半を中心に方向性を欠く展開になっている。週前半は押し目買いが優勢となり、一時1万5,000円台を回復する場面も見られた。しかし、そこから更に上値を試すようなテーマは乏しく、前週のレンジを若干上回る水準での取引に留まっている。

引き続き中国など新興国経済の先行き不透明感が強いが、株式相場に対する直接的な影響は限定されている。人民元相場の急落で中国当局が投機資金流入規制を強めていることが窺えるが、人民銀行(中央銀行)のコントロール下の動きとみられ、特にリスクオフの動きを加速させるような事態には至っていない。3月5日から全国人民代表大会(全人代)が開幕することもあり、この時期に中国リスクが暴走する可能性は低いとの安心感がある。20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議でも、懸念されていた先進国と新興国の対立がエスカレートする事態は回避されており、黒田日銀総裁の言う「慎重な楽観」が株式相場にも反映されている。

これから年度末に向けて機関投資家から決算対策売り、駆け込み的なエクイティファイナンスの動きなども警戒される。国内基金や投資信託などが下値を買い支えているが、売買高の低迷は上値を買い進むプレイヤーが不在であることを示唆している。4月の消費税増税後を見据えて大きなマネー流入も困難であり、米株の堅調地合に下値を支えられるものの、ボックス圏で伸び悩む展開を想定している。押し目があれば、買い拾う程度のスタンスで十分だろう。

テクニカルでは、一目均衡表の基準線(14,977円)に上値を抑えられる展開が続いている。同水準をブレイクできれば、雲のある1万5,100~1万5,700円水準まで上値が切り上がる。支持線は1万4,500円の節目。サイコロジカルは、前週の6勝6敗から変わらず。14日RSIは48.91。

今後1週間の予想レンジは、14,500-15,300円。