【ユーロ】 ウクライナリスクでユーロ/円にも調整圧力

ECBは利下げに踏み切るのか?
ユーロ/円相場は、1ユーロ=139~141円のレンジでやや上値の重い展開になっている。2月21日には一時141.27円まで値位置を切り上げるも、その後はリスク投資環境の悪化が嫌気され、ややユーロ売り・円買い優勢の展開になっている。対ドルではユーロの方向性が定まらない中、相対的に円サイド主導の相場展開になっている。

ウクライナの政変を受けてロシアが軍事介入の可能性を示す中、欧州連合(EU)とロシアの対立関係がクローズアップされ易くなっている。今後の展開によっては、EUがロシアに対する経済制裁などに踏み切る可能性もあり、積極的にリスクを取りづらい状況になっている。特にパニック的な動きには発展していないが、世界的な株安傾向と連動して円に対する退避需要が膨らむ中、ウクライナ情勢を巡る不確実性が後退するまでは、円高(ユーロ安)圧力が強まり易い地合が続くことになる。

一方、3月6日には欧州中央銀行(ECB)理事会の開催を控えているが、マーケットの一部では追加緩和が決定される可能性が指摘されている。今月は2016年までの景気・物価見通しが公表されるが、そこでディスインフレ見通しを再確認する形で、利下げカードが切られる可能性がある。ドラギ総裁は2月理事会において、「必要とあれば一段の断固たる措置を講じる固い決意」を表明していた。仮に利下げが決定された場合は、瞬間的にユーロ売りが加速する可能性もあり、注意が必要。もっとも、ユーロ圏の実体経済の方は着実な回復基調を辿っており、基調としては一時的な押し目形成局面との評価で十分と考えている。

テクニカルでは、一目均衡表の雲下限(139.90円)を再び下抜いており、同水準が抵抗線になる。一方、支持線としては基準線(138.75円)が機能している。サイコロジカルは、前週の8勝4敗から5勝7敗に。14日RSIは44.81。

今後1週間の予想レンジは、138.00~141.50円。

注目イベント
【 ユーロ圏 】
03/04(火)1月生産者物価指数
03/05(水)2月PMI総合
03/05(水)2月PMIサービス業
03/05(水)1月小売売上高
03/05(水)第4四半期GDP
03/06(木)ECB理事会
03/12(水)1月鉱工業生産指数

【 日本 】
03/04(火)2月マネタリーベース
03/07(金)1月景気動向指数
03/10(月)1月国際収支
03/10(月)第4四半期国内総生産