<話題の焦点>=FA関連メーカー、高まる新興国の産業ロボット需要

 FA(ファクトリー・オートメーション)とは工場の自動化を意味するが、いま世界的な自動車生産回復などを背景に、FA関連メーカーのビジネスチャンスが広がりをみせている。

 日本の産業用ロボット生産額は2013年に約5200億円程度と予想されているが、14年には6000億円前後と15%強の高い伸びが見込まれている。好調な自動車生産を受けて溶接に使う「多関節ロボット」の需要がこの成長シナリオを裏付けている。

 一方、半導体業界向けも薄日が差してきた。これまで投資が抑制されてきたこともあり、半導体製造装置(前工程)に使用される搬送ロボットなどの需要が顕在化しているもようだ。

 世界で見た場合、「15年に台数ベースで20万台を超える産業用ロボットの市場が想定されている」(証券系調査機関)。特に海外では中国をはじめ新興国での需要が高水準で、市場の牽引役を担うことが予想され、日本のメーカーはそこに照準を定めた経営戦略に舵を切っている。アジア各国ではここGDPの拡大とともに人件費が上昇、さらに経済発展に伴い産業も高度化の過程をたどっており、省人化ニーズが年々高まりをみせている。

 そして最大の市場はやはり中国だ。既に欧州メーカーが先行して需要取り込みを図っているが、技術開発力に秀でる日本のFA関連メーカーも、従来の汎用ロボットではなく、用途を絞ってカスタマイズ化されたロボットを開発、それにより単価を抑え、欧州勢を追撃する構えにある。

◆ビジネスチャンス広がるFA関連銘柄

 銘柄<コード>     商品分野

ハーモニック<6324.T> 波動歯車減速機
ダイフク<6383.T>   保管・搬送システム
不二越<6474.T>    溶接ロボット
安川電<6506.T>    ACサーボモーター
オムロン<6645.T>   制御機器
横河電<6841.T>    制御機器
ファナック<6954.T>  NC装置

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)