ロシア情勢、収拾に動くか?

リスク・オフの巻き戻しも・・・・
 先程、プーチン・露大統領が、演習中の部隊に対して、基地への帰還命令を発令し、地政学上のリスクが軽減されるとの見方から、ドル円は急反発となりました。

 冷静に情勢判断をすれば、昨日のロシア市場でのトリプル安(株、債券、ルーブルがともに急落)と、それに対応したロシア中銀の利上げを勘案して、或る程度の落とし処を探る段階に移行した可能性が考えられます。

 実際、ロシアの主要な輸出品目は西欧諸国向けの天然ガスと原油であり、特に天然ガスはパイプラインを通して、ウクライナ経由で輸出されています。この為、ロシアにとって、ウクライナとの関係は、或る程度の緊張関係を高める事は出来ても、国交断絶にまでは踏み切れない状況なのだと思います。

 一方、ウクライナ側も、このパイプラインを敷設している事で、ロシアからの輸入天然ガス料金の優遇が得られている訳ですから、この関係を断ち切る事は不可能です。一応、今後は、IMFからの援助を受け入れる可能性が高まっていますが、この資金は返済条件が厳しい事もあって、予定通り、話しが進むかは予断の許せない面もあります。

 この様に考えますと、ウクライナ情勢はそろそろ、相場への影響が一巡する可能性はあります。但し、中国人民元の問題やタイやトルコ等、他の新興国の問題も山積となっており、このまま、リスク志向が継続的に大きく強まる事を予想するのも難しい状況かと思われ、ドル円は戻っても、102円台半ばまでが良い処と云った感が強い様に思います。