【豪ドル】 ウクライナ情勢を受けての資源通貨売りは一服か

RBAは豪ドルは依然として高いとの評価だが
豪ドル/円相場は、1豪ドル=90~93円のレンジで揉み合う展開になっている。ウクライナ情勢が緊迫化する中、週明け3月3日の取引では一時90.05円まで豪ドル安・円高が進行した。ロシアの軍事介入リスクが警戒され、新興国・資源国などのいわゆる高リスク通貨からは資金引き揚げの動きが目立った。ただ、その後はロシア政府が当面の軍事介入の可能性を否定したことで、豪ドル相場も地合を引き締めている。

引き続きウクライナ情勢の進展状況には注意が必要だが、少なくとも当面はリスクオフの流れから豪ドル相場を大きく売り込む必要性は乏しくなっている。先週末に発表された2月の中国製造業PMIは前月の50.5から50.2まで低下したが、市場予測50.1は辛うじて上回ったことで、中国リスクを背景とした豪ドル安の流れも回避されている。円全面高の動きも一服しており、豪ドル相場は底固さを確認する流れになろう。

3月4日にはオーストラリア準儀銀行(豪中央銀行)金融政策会合が開催されたが、政策金利は据え置かれた。「豪ドル相場は過去の基準では依然として高い」と指摘されているが、金融政策については依然緩和的との慎重な表現に留まっており、特に追加緩和の思惑を喚起させるような内容にはなっていない。豪ドルは対米ドルでも下げが一服しており、短期リバウンドが期待できる状況にある。もっとも、大きな値幅までは想定できず、レンジ内の反発との理解で十分と考えている。手掛かり難で膠着相場が続くことになろう。

テクニカルでは、一目均衡表の雲上限(91.53円)をブレイクし、調整圧力に一服感が強まる。基準線(90.61円)が支持線として機能している。2月のコアレンジである91~93円水準で値固めを行う流れになる。一方、基準線割れの際には、90円の節目が試される。サイコロジカルは、前週の7勝5敗から6勝6敗に。14日RSIは51.32。

今後1週間の予想レンジは、90.60~93.25円。

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【 オーストラリア】
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