“喫緊のリスク”後退だが、少しはしゃぎすぎ…!?

ロシア軍帰還命令で大きく巻き戻し
※ご注意:予想期間は3月6日と表示されていますが、本日(5日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

「ウクライナ国境付近で演習中の部隊は、基地に帰還せよ!」

日本時間15時過ぎに発せられたプーチン露大統領による突然の命令は、ウクライナ情勢を巡る緊張感を和らげました。このためリスク回避姿勢は急速に後退し、米10年国債利回り(長期金利)が2.7%台を一時回復、NYダウも220ドル超の上昇を見せました。そして101円半ばで推移していたドル円は、NYタイム終盤に102.30円手前へと上昇すると、そのまま高値圏で昨日の取引を終えています。
このまま上値追いへの期待感はあるが…
このため本日は、“さらなる上値を試せるか?”がポイントと見られます。確かにウクライナ情勢を巡る緊張感緩和は、“それのみ”で傾斜していたリスク回避姿勢を後退させるには十分な材料でした。事実、反発を見せており、さらなる反発への期待も高まるというものです。
しかし“リスクそのものの払拭”はまだ…
一方で、そうなると注目は“明日のECB(欧州中央銀行)理事会”並びに“明後日の米雇用統計”に移ると考えるのが自然です。にもかかわらず、マーケットの論調は“リスク回避の後退”一本に傾斜している感が否めず、これまでとは逆の意味で違和感を覚えます。

“喫緊のリスク”が後退したことで、“下値はより堅くなった”と考えられます。しかしながら、それはあくまでも“喫緊のリスク後退”であり、“リスクそのものの払拭”ではありません。そうした状況下での楽観は、再度、急落する際の要因にされかねません。
まずは値固めが必要…
イベント要因を控える本日は“明白な方向感は出づらく”、昨日の調整もあって“上値も押さえられやすい”。ただし“下値はより堅くなった”程度の動きを想定したいところです。もちろん欧・米経済指標の結果次第ではありますが…。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:102.931(1/31高値)
上値4:102.823(2/21高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値3:102.680(2/24-26高値)
上値2:102.506(日足・一目均衡表先行スパン下限、2/27高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:102.288(2/28高値、3/4高値)
前営業日終値:102.213
下値1:102.012(日足・一目均衡表転換線、大台)
下値2:101.883(100日移動平均線)
下値3:101.649(ピボット1stサポート)
下値4:101.401(3/4安値)
下値5:101.201(3/3安値、2/6安値)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

11:22 ドル円 抵抗・支持ライン追加
16:39 誤表記修正