<私の相場観>=ブーケ・ド・フルーレット代表 馬渕 治好氏

 東京株式市場はここウクライナ情勢の混乱を背景に調整ムードを強めていたものの、目先売り一巡感が出てきた。

 ロシアと米欧対立の構図が売りの口実にされてきたが、ロシアは株安と通貨ルーブル安の洗礼を受け利上げに追い込まれており、これは米国株市場などへも火の粉が飛ぶかたちとなり、ロシア・米欧ともこれ以上の対立先鋭化は経済的な見地からマイナスの側面が色濃くなる。したがって、この問題は一夜にして霧が晴れるということはないにせよ、これ以上の緊迫化も考えにくい。

 日経平均は昨年5月23日高値から6月13日安値までザラ場ベースで3526円の下げを演じている。この時の下げ幅を昨年末の高値を基準に当てはめると、1万2793円となり、1万3000円割れまでの下げ余地を示唆している。しかし、実際はそうはなっていない。当時はアベノミクスが理想買いの領域だったが、現在は景気や企業業績の実態面に政策効果が反映されており、その差といってもよい。

 当面は強弱拮抗で1万5000円台前半を上限に1万4000円台のもみ合い継続とみている。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)