<私の相場観>=光世証券・執行役員 西川 雅博氏

 問題が長期化する可能性はあるものの、ウクライナ情勢の緊迫化による金融市場への影響は限定的なものにとどまったようだ。逆に、日経平均は2月25日の戻り高値1万5094円を一気に更新しもち合い放れの動きだ。3月決算に向けても底堅い展開を予想する。

 新興国不安に続き新たな地政学リスクに見舞われたにも関わらず、グローバル市場において大きな波乱は回避されている。むしろ、結果的にはファンダメンタルズの好調さと悪材料に対する打たれ強さを確認する格好になったのでないか。

 年明け以降、原油価格が上昇していることに注目。今週初めにWTI先物は104ドル台と昨年9月以来の高値をつけた。世界経済にも大きな影響を及ぼすシェールガス革命にとって、生産促進という点で原油価格の高値安定は非常に重要。一方、中国の全人代で14年の経済成長率目標が7.5%に据え置かれた。数字は市場期待よりやや高めだったが、投資を抑え構造改革を推し進めるという方針は評価できよう。世界的なリスクオンの環境から日経平均は期末に向け1万6000円を目指す動きとみる。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)