ECB追加緩和観測後退でユーロ買い強まる

雇用統計に対するドル円の反応は予想困難
昨日の海外時間には、一部で予想されていたECBによる追加緩和が決定されなかったことからユーロ買いが強まりました。各国株価と米長期金利が上昇したことから円売りも強まって、ドル円は103円台を回復しました。

欧州時間、ECB理事会の発表を控えて各通貨ペアとも小動きでしたが、ユーロドルは底堅く推移し、1.3760付近まで上昇する場面もありました。

NY時間にはいって、ECBは金融政策の現状維持を決定しましたが、発表そのものはほとんど相場に影響を与えませんでした。その後ドラギECB総裁が会見で「緩やかな景気回復が予想通り進んでいる」「ここ4週間ほどの経済指標などのデータは大いにポジティブ」などと述べたことから、追加緩和が遠のいたとしてユーロ買いが強まりました。さらに総裁が「SMP(国債買い取りプログラム)の不胎化措置の停止理由を見出さなかった」「不胎化措置停止のメリットは限られている」などとしたことからユーロ買いがさらに強まってユーロドルは1.3870台まで、ユーロ円は142.90円台まで上昇しました。

この間米新規失業保険申請件数が予想よりも良かったことから各国株価と米長期金利が上昇してリスク選好の動きから円売りも強まり、ドル円は103.10円台まで上昇しています。

NY時間午後にはいると、米長期金利がやや反落する動きとなったことからドル円は102.90円付近まで下落しました。

今日の海外時間には、米・2月雇用統計の発表があるほか、独・1月鉱工業生産、加・2月雇用統計、米・1月貿易収支、加・1月貿易収支の発表が予定されています。

今日発表される米・2月雇用統計ですが、市場予想の中心は、失業率6.6%、非農業部門雇用者数14.6万人です。通常は雇用統計結果が強かった場合円売り、弱ければ円買いという反応になりますが、先月の雇用統計では、予想よりも弱い結果を受けてテーパリングが一旦休止されるのではないか、との期待感から株価が上昇してリスク選好の動きで円売りが強まりました。今日も雇用統計結果が予想から大きく乖離した場合にどういった反応になるのかは非常に予想しずらいですが、ドル全般で見れば強い結果でドル買い、弱い結果でドル売り、との反応になると予想します。ただしドル円相場は、発表後の株式市場などの反応によって、株式市場が上昇すればドル円も上昇、下落すればドル円も下落する、と考えられます。