「寒波の影響」は魔法の言葉

雇用統計調査週に寒波再び
本日は月に一度のビックイベント、雇用統計です。

  3月7日22時30分発表
『米・非農業部門雇用者数 / 米・失業率』 注目度★★★★★
前回:11.3万人/6.6% 予想:14.9万人/6.6%

雇用統計に至る流れとしては先月と同じようになっていると思いませんか?

・1月末 アルゼンチンショック
→リスク回避の動きとなり、株安、円高、債券安
ECBで緩和策は打ち出されずに、リスク回避の巻き戻しとなり株価は上昇。
クロス円は1%以上の上昇。
雇用統計では、予想18.0万人にたいして、結果11.3万人と大幅悪化となり、ドル円は瞬間80ポイントの下落。
しかしながら、「寒波の影響で一時的に雇用が喪失された」という理由から発表後1分の安値が底(101.42円)となり買いが殺到。

30分後には値を戻し、その後102.57円まで上昇しました。

・2月末 ウクライナ情勢不安
→1月末同様リスク回避の動きとなったものの、NY市場では米国の経済指標の結果から上昇する動きへ。
週明け、ロシアのウクライナに対すおのる姿勢が不安視され大幅に下落となるものの、その日の欧州市場から買戻しが入り上昇。
ECBで緩和策が打ち出されず、ドラギ総裁の講演からやや楽観的なムードになりクロス円は上昇しドル円は103円台を回復。

値動きを見てみると、かなり似ていますよね。

値動きのパターン分析が当たるかどうかは別ですが、同じように新興国の問題が発端となり下落し、ECBでするというファンダメンタルズも似ています。

さらに、ずっと言われている「寒波の影響」ですが、この魔法の言葉は今回も効き目がありそうなのです。

雇用統計は、12日を含む週を集計し発表されるのですが、今回もたまたまその週が大雪となったようです。

寒波の影響とはいえ、雇用の伸びが鈍化しているのは事実で、5日水曜日に発表されたADP民間雇用者数は予想の+15.5万人に対して、結果が13.9万人とネガティブサプライズとなりました。
しかも、1月の結果が+17.5万人から+12.7万人に下方修正されています。

このような状況の中、著名投資家であるウォーレン・バフェット氏が強気であることがNYダウが強い一因となているようです。

月曜日に発表されたISM非製造業景況指数は予想53.5から51.6(1月54.0)へとなりましたが、企業の担当者のほとんどが半年後は景気が良くなると答えていることも、心強い点です。

さらに都合の良いことに、現在FEDは粛々と金融緩和の縮小(テーパリング)を行っていますが、景気が悪くなると、テーパリングのペースが鈍化するのではないかという思惑もあるようです。

多くの市場参加者が米国の今後の成長を見込んでいる限り、株式市場の上昇とドル買いは継続するのかもしれません。

今夜も先月のように雇用統計が悪化したにもかかわらず、「寒波の影響」という声が出てきた際には、魔法にかけられたと思って買ってみるのもアリかもしれません。