【米ドル】 米雇用統計は底固く、ドル/円は堅調地合を維持か

来週のFOMCでは追加の債券購入縮小へ
米ドル/円相場は、1ドル=103円台前半まで値位置を切り上げる展開になっている。米経済に対する信認回復の動きと連動して、ドル/円相場も再び地合を引き締めている。日経平均株価も強含みに推移しており、値ごろ買いが膨らんでいることが窺える。ドル/円相場は、1月23日以来の高値を更新している。

3月7日に2月米雇用統計が発表されたが、非農業部門就業者数は前月比+17.5万人と市場予測+14.9万人を大きく上回った。悪天候の影響で低調な数値を予測する向きが多く、実際に天候要因で就業不能となった労働者数は前月の26万2,000人から60万1,000人まで急増している。ただ、雇用創出の流れそのものに修整を迫るような動きはみられず、逆に雇用の底固さが示された形になっている。今月の数値を前提にすれば、気象要因が排除されれば20万人を超える雇用創出は十分に可能な状況にある可能性が高い。19日には米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催を控えているが、特に緩和縮小の流れを修整するような必要性は見出せない。再び毎月の資産購入額を100億ドル程度減額する可能性が高く、米金利上昇・ドル高(円安)のトレンドは維持されよう。

今週は特に重要なイベントは見当たらず、引き続き米経済指標から米経済の底固さが確認できるかが最大の焦点になる見通し。特に大幅な悪化がなければ、日米金利差拡大の動きと連動して、ドル高・円安基調は維持されると考えている。円安(ドル高)のリスク要因は、ウクライナの地政学的リスク、中国信用市場を巡る混乱状況などになろう。

テクニカルでは、一目均衡表でねじれた雲(103円水準)での攻防に。この価格から上下どちらにブレるのかが重要。支持線は基準線(102.26円)、101.00円。抵抗線は104.00円、105.00円。サイコロジカルは、前週の5勝7敗から7勝5敗に。14日RSIは58.69。

今後1週間の予想レンジは、101.25~104.50円。