【日経225】 日銀の政策期待で押し目が切り上がる

新興国株の軟化には要注意
日経平均株価は、1万5,000円台前半まで値位置を切り上げる展開になっている。ウクライナ情勢の緊迫化を受けて3月は急落して始まったが、そこから更に地政学的リスクを織り込むような動きはみられず、逆に地合を引き締めている。不安定な経済環境が続いているが、とりあえずはリスクオフの動きが一服する中、バリュエーション買いが膨らんでいる。

特に何か目新しい材料がある訳ではないが、1万4,000円台での底固さが確認される中、出遅れへの警戒感から押し目買いが先行し易い地合になっている。引き続きウクライナ情勢が大きなリスク要因になるが、ロシアの軍事介入懸念を受けての押し目が1万4,443円に留まったことで、下値不安は限定的との楽観ムードに傾いている。加えて、3月期末、4月にかけて日本銀行の政策対応期待も根強く、日本株高・円安が再び同時進行している。10~11日には日銀金融政策決定会合が予定されているが、黒田総裁は4日の参院予算委員会で米経済は順調に回復しているとの見方を示すなど、直ちに政策対応が実施される可能性は低い。ただ、4月の消費増税をにらんだ追加緩和期待は根強く、日本株の下値不安は後退している。やや追加緩和の催促相場的な動きが強くなっていることが警戒されるが、緩やかなペースでの押し目買い基調が維持されよう。

また、7日に発表された2月米雇用統計が総じて堅調な内容になったこと、5日の中国人民代表会議で7.5%の成長目標が堅持されたことなども、日本株にはポジティブに。海外経済の先行き不透明感が後退していることで、押し目買いが膨らみ易い地合になっている。

テクニカルでは、一目均衡表の雲がねじれている1万5,300~1万5,500円をブレイクできるのかが焦点に。同水準を上抜くと、1万5,000円水準が抵抗線から支持線に転換する。下値防衛ラインは、基準線のある1万4,650円。サイコロジカルは、前週の6勝6敗から7勝5敗に。14日RSIは57.6。

今後1週間の予想レンジは、14,650-15,750円。