外為サマリー:1ドル103円10銭前後の円安、ウクライナ情勢に再度警戒感も

 10日の東京外国為替市場の円相場は、午前10時時点で1ドル=103円09~10銭近辺と前週末午後5時時点に比べ21銭の円安・ドル高。対ユーロでは1ユーロ=143円14~18銭と同43銭の円安・ユーロ高で推移している。
 円相場は103円10銭前後の円安。週末7日発表された、米雇用統計は非農業部門雇用者数が17.5万人の増加、失業率は6.7%だった。市場予想はそれぞれ14.9万人、6.6%だった。寒波の影響が懸念されるなかでも非農業部門雇用者数が市場予想を上回ったことから前週末のニューヨーク市場では一時103円70銭台まで円安・ドル高が進んだ。ただ、テーパリング(量的緩和の縮小)は従来予想通り実施されるとの見方が膨らみ、ウクライナ情勢への懸念も出るなか円には利益確定の買い戻しが流入した。
 この日財務省が発表した国際収支状況速報では、1月の経常収支は1兆5890億円の赤字と過去最大だった。市場予想(1兆4118億円)に比べ赤字額は拡大したが、市場の反応は限定的だった。市場では、ウクライナ情勢への懸念が再度台頭。16日にはウクライナのクリミア自治共和国でロシアへの帰属を問う住民投票が行われる予定であり、その結果への関心が集まっている。
 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.3883~84ドルと前週末に比べ 0.0012ドルのユーロ高・ドル安で推移している。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)