レンジはやや上方向へシフト

ポジティブサプライズ - 米雇用統計
※ご注意:予想期間は3月11日と表示されていますが、本日(10日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

寒波の影響があるにもかかわらず、米雇用統計はポジティブサプライズでした。

注目の非農業部門雇用者数は事前予想を(15.0万人)を上回る+17.5万人、また前回・前々回分も上方修正されるなど強い内容となりました。失業率こそ2008年10月以来の水準となった前月からやや後退(6.7%)したものの、順調な雇用回復への期待感が高まりました。こうして「QE(米量的緩和)縮小ペースは予定通り」との思惑が優勢となり、米10年債利回り(長期金利)が1月23日以来の2.81%へと押し上げられるにつれて、ドルは主要通貨に対して上昇しました。こうしてドル円は、103.759円へと上値を拡大しました。

段落title:しかし上値拡大は限定的

一方で国内輸出筋やオプション関連のドル売りオーダーが103.80円から上方向には分厚く展開していたこともあり、「押し目らしい押し目が見られないまま」突入したことによる利益確定売りが優勢となりました。さらにQE縮小への思惑がNYダウを一時下落に転じさせたことも、リスク選好ムードに冷水を浴びせました。こうして103円前半へと値を落とすと、その後は大きな反発を見せることのないまま、先週末の取引を終えています。
しかし上値拡大は限定的
一方で国内輸出筋やオプション関連のドル売りオーダーが103.80円から上方向には分厚く展開していたこともあり、「押し目らしい押し目が見られないまま」突入したことによる利益確定売りが優勢となりました。さらにQE縮小への思惑がNYダウを一時下落に転じさせたことも、リスク選好ムードに冷水を浴びせました。こうして103円前半へと値を落とすと、その後は大きな反発を見せることのないまま、先週末の取引を終えています。
ネガティブ要因もまだまだ存在…
こうした中で週明けとなる本日は、レンジが少し上方向へとシフトした感があるものの、引き続き『下値の堅さ VS 上値の重さ』が想定されるところです。

103円後半ではドル売り意欲が旺盛であることが米雇用統計時に確認されており、突破にはもう一押しとなるポジティブ要因が欲しいところです。ところが落ち着きを見せていたウクライナ情勢が再び燻り、中国では初の債務不履行が発生するなど、ネガティブ要因が蠢いています。
株式動向次第で“さらなる上値追い”の期待も高まるところだが…?
もちろん米景気鈍化への思惑後退は、ドル買い・円売りを後押しするものです。事実、週末発表の中国貿易収支(予想を裏切る赤字)/同消費者物価指数(昨年1月以来の低水準)等を背景に、オープニング前のオセアニアタイムに102円前半へと値を落としたものの、すぐさま103円台に戻す動きを見せています。このため下値は堅いと見るのが自然であり、日経平均を含めた株式動向次第ではさらなる上値追いに発展する可能性はゼロではありません。

しかしテクニカル的な節目となり得る日足・一目均衡表先行スパンの雲のネジレも近づきつつある状況では、やはり神経質にならざるを得ないところです。下値がより堅いとは考えるものの、本日に関しては“レンジ内での神経質な動き”を想定しながら“下値の堅さを再確認”したいところです。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値3:104.209(ピボット2ndレジスタンス)
上値4:104.000(大台)
上値1:103.759(3/7高値、ピボット1stレジスタンス)
上値1:103.515(3/7高値後の61.8%戻し)
上値1:103.440(3/7高値後の50%戻し)
前営業日終値:103.268
下値1:103.034(50日移動平均線、大台)
下値2:102.959(日足・一目均衡表先行スパン上限)
下値3:102.839(3/7安値、ピボット1stサポート、3/3~3/7の38.2%押し)
下値4:102.721(日足・一目均衡表先行スパン下限)
下値5:102.480(日足・一目均衡表転換線、3/3~3/7の50%押し)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

12:09 ドル円 抵抗・支持ライン追加