今週はSQを控え荒い動きも

本格的な戻りは、出来高の増加待ち
<今週は週末にSQを控え、15000円台での荒い動きも>
 今週は、基本的には先週末発表のアメリカの2月雇用統計が予想を上回ったことで景気の回復期待が高まり、円安の進行が続けば輸出株を中心に堅調な動きが想定されます。ただし、14日(金)にSQを控えており、ウクライナ情勢の変化によっては先物主導で荒い動きとなることも想定されます。
 テクニカルでみると、先週末の終値15274円は75日移動平均線(7日時点15275円)と同水準で止まっており、25日移動平均線(7日時点14693円)、100日移動平均線(7日時点15046円)、26週移動平均線(7日時点15009円)とことごとく突破しているものの、次は13週移動平均線(7日時点15342円)と柴田罫線では15383円水準が控えており、円安の進行が続かなければ15000円を目先の底に上値の重い展開がつづくことになります。出来高・売買代金が伴わないために、上昇しても先物主導で振り回されることになりますので、市場ボリュームの増加が注目となります。

 柴田罫線では、2月5日の13995円を安値とする上向きの先細三角形の型となって、先週末7日(金)にザラ場では15312円と上放れに近い形となりましたが、終値では15274円となり、引線の終値では突破できませんでした。柴田罫線の先細三角形の型からは、下げても3月3日の終値14652円を下回ってこない限り、戻りを継続することになります。

 先週末7日(金)のアメリカ市場で2月雇用統計が予想を上回り、為替も1ドル=103.76円まで円安が進んだことでシカゴの日経先物は15430円まで買われ、本日の日経平均は買い先行で始まることが予想されました。しかし、先週末の大幅上昇の反動で利益確定売りで始まり、先週の土曜日発表の中国の経済指標の悪化、更に朝方発表された国内10~12月期GDPの下方修正、ウクライナ問題の不透明さなどあり、75日移動平均線を戻りの上限にして下げ幅を拡大し、為替も103円を超える円高となったこともあり、前場は一時▼181の15092円まであって▼152の15121円で引けました。後場になると、上海市場が急落していることで15088円まで下げましたが、その後は安値圏のもみあいとなって▼153の15120円で引けました。
 先週の予測では、上値重くかつ下値は限定的で14500~15000円が基本レンジであり、上を抜くには需給関係が改善されてきているので、市場ボリュームの増加を待つことになるとしました。
 結局、3日(月)にウクライナ情勢の緊迫化から一時15000円を割るものの、プーチン大統領の発言によって情勢が落ち着くとアメリカの経済指標の改善に目が向けられ、アメリカ株式は史上最高値を目指す動きとなり、為替も1ドル=103円台の円安進行となったことで、4日(火)から今年初めての4日続伸となり、7日(金)は△139の15274円と15000円台を回復して引けました。
 先週柴田罫線のトレンドを引き直しましたが、2月5日の13995円の安値から上向きの先細三角形(B)となっており、7日(金)にはザラ場では15312円と上放れしていますが、終値では15274円とほぼ75日移動平均線(7日時点15275円)水準で引けました。
 今週は、為替も円安方向の動きとなっており、ウクライナ情勢が落ち着いていれば堅調な展開が想定されますが、週末にSQを控えており、先物主導での荒い動きも考えられるところです。
 週明け10日(月)は、中国の経済指標の悪化で上海株式が急落し、国内10~12月期GDPが下方修正となり、ウクライナ情勢も不透明のままですので、為替が円高方向に振れ、▼153の15120円の大幅反落となりました。目先の下値は15000円という心理的フシですが、その下は3月6日の安値14871円となります。柴田罫線の上向き先細三角形を下放れするのは、引線の終値で14632円以下で引けた場合となります。