【レンジ推移】底堅さ残るものの再び闇の中へ  OANDA Japan 佐藤 甲

【予想レンジ】102.80-103.50 【予想時刻】2014年3月10日 18:45
先週末のドル円は米国2月の雇用統計が強い結果となったことを受け大きく上昇し103.75近辺まで上昇するものの米国時間は重い株価、米国債利回りの伸び悩みから上値の重い推移となりました。ウクライナ情勢に関する報道も入りリスクオン地合いは続きませんでした。
さらには週末に発表された中国貿易収支にて輸出が大幅減となり中国株式が大きく下落、日本のGDPも下方修正となり本日の株式市場は弱い推移が続きました。
ドル円も上値の重い推移を続け一時103円台を割り込むところまで押し込まれています。

雇用統計が大崩れとならなかったことから来週のFOMCでのQE縮小継続はほぼ確定との見方が広がり、さらには本日発表の本邦の経常収支も季節的要因があるものの、赤字体質が意識され円売り地合いは引き続き強いと考えられます。しかし、現状はウクライナ情勢、中国経済への懸念からの不穏な空気、さらには上値が重くなりだした米国株式が重くドル円の頭にのしかかっている状況となり方向感のつかみにくい状況が続いています。

本日は大きな材料はないため、雇用統計の余波を確認しつつ、株式市場、債券市場をうかがいながらの相場となりそうです。欧州株式は現在プラス圏内での推移となっていることから、米国株式もこの流れを引き継げるかどうかを見守っていきたいです。
ドル円は1月末のレジスタンスである103.45をしっかりと上抜け、103.50台を維持できると更なる上昇が望めると考えますが、このまま上値が重いと引き続きダラダラとしたレンジ相場が続くと予想されます。

また、本邦GDPが弱含んだことなどから本日から開催されている日銀の金融政策決定会合にて日銀の追加緩和が行われるとの期待が地味に高まっていると予想されることから、NY時間終盤にかけて円売りがジワリジワリ進むかもしれません。そして、日銀から何のアクションもないと発表後円買いが進む可能性もあると思われます。