<私の相場観>=株式評論家 植木 靖男氏

 東京市場は3月第1週に今年初の4日続伸と上げ足を強めたこともあり、目先は自律反落の動きも出やすい。ただ、基本的に上昇基調に変化はなさそうだ。

 米国の2月の雇用統計は非農業部門の増加幅が17万5000人と市場予測を上回ったことで、米景気の強さが確認された。これを受けNYダウは昨年12月末の史上最高値1万6576ドルを早晩払拭する可能性が出てきた。相対的に日本株の出遅れ感が目立つことになり、運用リスクの取りやすくなった外国人が改めて買い主体となって、東京市場も上値指向を強める公算が大きい。

 ただ、気になるのは国内景気。消費増税を前にアベノミクスへの評価もやや剥落している。4月下旬のオバマ氏来日前に、新たな成長戦略を打ち出せるか否かが一つのカギとなろう。日米金利差拡大を背景に為替相場は中期的に円安基調とみられるが、物色の矛先は輸出株よりも、政策期待が再燃しやすく高値期日の通過で上値に軽さがある建設株に分がありそうだ。

 日経平均は当面、1万5000円台固めから、米国株次第で中期1万6000円台も視野に。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)