上値ブレイク失敗も、意外としぶとい…?

ノーサプライズ - 日銀会合・黒田総裁会見
※ご注意:予想期間は3月13日と表示されていますが、本日(12日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

日銀会合・黒田総裁会見は共にノーサプライズでした。
このため失望の円買い戻しが進行しましたが、しかしながら“追加緩和”を囃す円売りポジションが構築された気配がそれほど見られませんでした。
このため想定した通り、影響は軽微であり、下値は限定されました。
しかしNYタイムではリスク回避姿勢が台頭…
ところがNYタイムに入ると一転、ウクライナ(クリミヤ)情勢を巡る警戒感がリスク回避姿勢をもたらしました。
そして2010年7月以来の水準へ銅が下落したことは、大規模な輸入を実施してきた中国の景気先行きに不透明感を漂わせました。
こうしてNYダウは下落に転じ、逃避資金が流入した円には買い圧力が強まっていきました。
ドル円は103円を割り込み、そのままの水準で昨日の取引を終えています。
一目均衡表“雲”はどちらに抜ける…?
こうして失望売りこそ逃れたものの、別の要因で下方向に追いやられており、テクニカル的には再び日足・一目均衡表先行スパンの雲の中に潜り込まされました。
このため目先は“上限(本日は103.10円)/下限(同102.63円)”のいずれを抜けてくるかが、注目されるところです。

ウクライナ(クリミヤ)情勢を巡る警戒感/中国の景気先行き懸念は、共にリスク回避フローを発生させる要因です。
後者にはさらにシャドーバンキング問題に起因する社債デフォルト(債務不履行)の連鎖への警戒感もありますので、現在は下方向へ思惑が傾斜しやすい状況といえます。
新たな要因発生しなければ、下値も限定されやすい…?
しかし今回の懸念は、いずれも“一度表面化した”要因です。
つまりサプライズ的な急落等は発生しづらく、新たな要因(米ロ緊迫/デフォルト連鎖等)の発生までは、下値も限定されやすいと考えるのが自然となります。

リスク回避姿勢に傾斜しつつありますので、日経平均をはじめとするアジア株式は下落が想定されています。
それでも“神経質な展開”ながらも、ドル円は“下値の堅さを再確認”という、週初想定した動きに回帰するだけと見たいところです。

上値ブレイクには失敗した格好ですが、日米金融当局の立ち位置の違いは明らか。意外としぶとい?と考えます…。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:103.650(1/2~2/4の61.8%戻し水準、ピボット2ndサポート)
上値4:103.515(3/7高値後の61.8%戻し)
上値3:103.421(3/10-11高値、3/7高値後の50%戻し水準)
上値2:103.331(ピボット1stレジスタンス)
上値1:103.096(日足・一目均衡表先行スパン上限)
前営業日終値:103.001
下値1:102.946(50日移動平均線、大台)
下値2:102.839(3/7安値、3/11安値、3/3~3/7の38.2%押し水準)
下値3:102.759(ピボット1stサポート)
下値4:102.632(日足・一目均衡表先行スパン下限)
下値5:102.480(日足・一目均衡表転換線、3/3~3/7の50%押し、ピボット2ndサポート)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

11:42 ドル円 抵抗・支持ライン追加