<私の相場観>=東洋証券・ストラテジスト 大塚 竜太氏

 東京株式市場は、国内要因からは手掛かり材料に乏しく、当面は海外要因と為替の動向に左右されやすい展開を強いられそうだ。足もと市場参加者の減少から売買代金の低調が際立っているが、来週以降は機関投資家の動きも一段と鈍化しそうで、一部海外ファンド筋によるインデックス売買主導の色彩がより強まるとみている。

 必然的に主力株の動きは鈍くなり、個人の短期資金を中心に需給先行で買いを誘発する中小型材料株、あるいはIPOの動きを絡め、新興市場の値動きの軽い銘柄に物色の矛先が向く流れが想定される。3月26日に上場が予定されるサイバーダイン<7779.T>をはじめ、直近IPO銘柄なども思惑人気の源泉となろう。

 ただ、主力株は敬遠されがちな地合いながら、為替は堅調な米国経済を背景に円安水準が維持される公算が大きく、日経平均株価は下値に対しても底堅さを発揮しそうだ。4月新年度入りとなれば、14年3月期の業績修正の動きが意識され始め、再び大型株へ物色資金が回帰する可能性が高い。日経平均は新年度相場で1万6000円台挑戦の場面が訪れそうだ。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)