<私の相場観>=外為オンライン・シニアアナリスト 佐藤 正和氏

 米2月雇用統計は、非農業部門の雇用者数が17万5000人の増加となり市場予想を上回った。過去2カ月、天候要因などで雇用統計の内容は良くなかったが、今回の発表で米国経済は緩やかな成長を続けていることが確認された。ドルは一時、1ドル=103円台後半まで上昇、当面は円安・ドル高基調が続くとみている。

 今後1カ月程度の想定レンジは1ドル=101~105円を見込む。波乱要因は中国やウクライナ情勢だろう。特に、16日のクリミア自治共和国の住民投票の結果が注目される。

 また、銅市況の急落にみられる中国経済の動向も要注目だ。市場には海外情勢に楽観的な見方もあるが、今後の状況次第でマインドが悪化する可能性はある。このなか、NYダウなどの動向に目を向けておきたい。

 ユーロ円のレンジは1ユーロ=139~145円でユーロ高・円安方向だろう。ユーロドルは1ユーロ=1.34~1.40ドルをみている。

 豪ドル円は1豪ドル=90~95円のレンジ内での展開となりそうだ。中国景気に不透明感があり、上値は限定的だろう。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)