テルモ反落、仏医療機器開発ベンチャーの独占買収権取得を発表も反応限定的

 テルモ<4543.T>が底堅い動き。この日の朝方、生体吸収性ステントの開発を手掛けるフランスの医療機器開発ベンチャーであるアーテリアル・リモデリング・テクノロジーズ社(ART)独占買収権取得と、同社との薬剤溶出型生体吸収性ステントの共同開発、および同社への段階的な投資に関する契約を締結したと発表しており、事業拡大への期待感が株価を下支えしているようだ。
 ステントとは、狭窄(きょうさく)や閉塞した血管の内腔を拡げる筒状の埋め込み型治療機器で、日本や欧米などの先進国では、高齢化に伴い狭心症や心筋梗塞など血管の病気を抱える人が増えていることから、需要が増えている。中でも、次世代技術として注目されているのが、生体吸収性ステントで、時間がたつと体内で自然に分解・吸収されることから、従来の金属製に比べて患者の負担が小さい。世界では現在、年間約500万本以上のステントが使用されているが、最近の学会では20年には650万本へ増加し、そのうちの半数以上が生体吸収性ステントになるとの報告がされていることから、テルモは最先端品の開発で需要を取り込む方針だ。

テルモの株価は9時23分現在4570円(▼40円)

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)