<私の相場観>=国際テクニカルアナリスト 武蔵 宗久氏

 今年に入り東京株式市場は、海外市場と比較して低迷している。その要因は、東京市場がテクニカル分析にそぐわない株価変動を繰り返しているからだ。そのため外国人投資家は、参入を拒み、東証の出来高減少が続く要因になっている。

 欧米では古くから「テクニカル分析なしでマーケットに参入することは、羅針盤を装備しないで航海するに等しい」と言い伝えられてきた。マーケットに参入する機関投資家やヘッジファンドなどの大口投資家の多くは、テクニカル分析手法を駆使し、利益を追求している。当然、利益の出ないマーケットからは撤退する。異常な現象は、日米株価指数の差において、昨年5月20日に日経平均がNYダウを逆転したが、その後は指数差が拡大し、3月12日現在で1500ポイントの差がついている。また移動平均で、NYダウの200日線は、現在も上昇曲線を継続しているが、日経平均は、12年8月から継続していた200日線の上昇曲線が3月12日に下降曲線に変化した。この変化は、長期上昇相場に変調をきたした証となり、今後の相場には注意する必要がある。しかし海外株式市場は、今だ長期上昇相場を継続しており、東京市場の異常な現象が修正されることを期待する。個別ではトヨタ自動車<7203.T>と日本取引所グループ<8697.T>に注目。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)