ウクライナを巡る懸念で円買い強まる

ドラギECB総裁発言でユーロ下落

昨日の海外時間は、ウクライナを巡る緊張が高まる中、リスク回避の円買いが強まりました。またドラギECB総裁の発言を受け、ユーロは一段安となりました。

欧州時間、やや米長期金利が低下したことから全般的にドルが小幅に売られ、ドル円は102.40円台まで下落し、ユーロドルは1.3960台まで上昇しました。

NY時間にはいって、発表された米・2月小売売上高と米・新規失業保険申請件数がいぞれも予想よりも良い結果だったことから米長期金利が上昇し、ドル買いが優勢となって、ドル円は102.80円付近まで上昇し、ユーロドルは1.3930台まで下落しました。

しかしケリー米国務長官が「クリミアの住民投票が実施されれば重大な措置を発動」と述べたことから米長期金利と各国株価が反落し、リスク回避の動きで円買いとドル買いが強まって、ドル円は101.60円付近まで、ユーロ円は141.10円台まで、ユーロドルは1.3890台まで急落しました。
NY時間午後にはいって、ドラギECB総裁が「ユーロの為替レートはECBの物価安定評価で一段と関連性が深まっている」「ユーロ圏内外の実質金利差は縮小する見通しであり、為替への下押し圧力となるだろう」などと述べたことからユーロが一段安となって、ユーロドルは1.3840台まで、ユーロ円は140.70円付近まで下落しました。

今日の海外時間には、独・2月消費者物価指数、英・1月貿易収支、ユーロ圏・第4四半期雇用者数、米・2月生産者物価指数、米・3月ミシガン大学消費者信頼感指数の発表とフィッシャー・次期FRB副議長の公聴会予定されています。

16日にクリミア自治共和国でロシア編入の是非を問う住民投票が予定されています。欧米諸国は、住民投票の実施自体やその結果を受けてのロシアの対応に対する懸念を強めています。一方ロシアはウクライナとの国境付近での軍事演習を開始した、としており、ロシアとの間の緊張感が高まっています。週末に大きな進展がある可能性が高い中、関連する報道には敏感になると考えられ、円買いが強まりやすい状況が続くと予想しています。