【日経225】 海外情勢と割安感の綱引きに

割安感強まるも、海外投資家は様子見
日経平均株価は、3月7日の1万5,313円をピークに、足元では1万4,000円台前半まで軟化する展開に。2月以降は良好な実体経済環境を背景に押し目買い優勢の展開が続いてきたが、ウクライナ情勢の緊迫化や中国理財商品の償還問題を巡る先行き不透明感が嫌気され、約1ヶ月ぶりの安値圏まで値を沈める展開になっている。

引き続き、ウクライナのクリミア分離・独立問題を巡って、欧米とロシアとの緊張が高まっていることが警戒されている。週末に実施されたクリミアの住民投票ではロシア編入賛成が圧倒的多数になっており、その先にはウクライナ東部のロシア編入議論も控えている。また、中国経済に対する警戒感が再燃していることもあり、アジア株の下落リスクに備えて、流動性の高い日本株の先物売りでヘッジを掛けるような動きも報告されている。現段階では特にパニック色は乏しいが、ウクライナと中国関連のリスク警戒が続く間は、日本株の上昇余地は限定されることになる。

もっとも、安値では指標面からのバリュエーション買いが下値を支えており、ここから急落するようなリスクも限定されている。企業業績は着実な改善傾向を示しており、マクロ系ファンドや個人投資家の買い支えが継続しよう。日本銀行の追加緩和期待はやや後退しているが、緩和マネーの供給方針そのものには何ら変化が生じておらず、上昇トレンドにおける調整局面との評価で十分である。海外情勢の不安定化で、海外投資家の投げ売りが進むようであれば、中期スパンで安値を買い拾っていきたい。

テクニカルでは、一目均衡表の雲(1万4,780円)に抵抗を受けて、ブレイクに失敗。基準線(1万4,763円)でのサポートにも失敗し、目先は同水準が抵抗線になる。支持線は1万4,000円の節目が強いが、同水準を下抜くと値が飛ぶリスクもあり。サイコロジカルは、前週の7勝5敗から5勝7敗に。14日RSIは39.3。

今後1週間の予想レンジは、13,500-15,000円。