【ユーロ】 ウクライナ情勢を巡る思惑で乱高下

ユーロよりも円サイドの動向に左右される
ユーロ/円相場は、1ユーロ=140円台前半で乱高下を繰り返す展開になっている。3月7日には一時143.79円まで値位置を切り上げるも、その後は ウクライナ情勢に対する警戒感から円高圧力が強まる中、3月14日には140.45円まで急反落した。ただ、そこから更に大きく値崩れを起こすこともなく、足元では141円台後半まで切り返している。

短期スパンでは、ユーロよりも円サイドの動向が注目されている。ウクライナのクリミア地区が住民投票で分離・独立・ロシアへの編入を圧倒的多数で支持する中、欧米とロシアとの対立がエスカレートしていることが警戒される。ロシアのプーチン大統領はクリミアを主権国家として承認する法令に署名しており、日本時間の18日夜にはロシア議会でクリミア問題を巡って演説する予定。そこで本格的な介入方針が示されると、欧米も対抗措置を取らざるを得ず、国際政治・経済環境の不安定化が更に円高を促すリスクが残る。

一方、ユーロサイドでは当局者からユーロ高をけん制する動きが活発化している。欧州中央銀行(ECB)ドラギ総裁は、「ユーロ相場は政策目標ではないが、物価安定にとって重要だ」と述べ、ユーロ高に伴うディスインフレ圧力の深刻化に懸念を有していることを示唆している。もっとも、域内では逆に独財務相が「金利水準が低過ぎる」ことに懸念を表明しており、直ちに追加利下げなどの政策対応がとられる環境にもないだろう。ユーロ圏経済は引き続き底固く推移しており、ウクライナ情勢がエスカレートしないのであれば、ユーロ/円は底固く推移しよう。

テクニカルでは、一目均衡表の雲上限(140.96円)にサポートされる展開に。基準線も141.23円まで切り上がっており、同水準で値固めを進めることができるのかが試される。抵抗は直近高値の143.79円。サイコロジカルは、前週の6勝6敗から7勝5敗に。14日RSIは54.67。

今後1週間の予想レンジは、140.00~145.00円。

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