花盛りの「なでしこ」銘柄

女性活躍で企業力アップ
野村信託銀行で国内銀行初の女性トップが誕生するなど、女性の活躍が目立っている。
背景には、女性ならではの視点で新たな需要を開拓しようとする企業の取り組みがある。
野村信託銀行の親会社である野村ホールディングス(8604)は、先日発表された第2回目となる「なでしこ銘柄」に初選出されたばかり。今回は、女性の活用や活躍を積極的に推し進めている代表的な企業として、株価面でも高いパフォーマンスを上げている「なでしこ銘柄」を取り上げた。
今年は 26 銘柄
経済産業省は、グローバル化に対応するため、性別や国籍に関係なく、適切な人材ポートフォリオを組むことで、企業価値の向上を目指す「ダイバーシティ経営」の普及を推進している。
こうした流れのなかで生まれたのが、女性活躍推進に優れた企業を「中長期の企業価値向上」を重視する投資家に向けて、魅力ある銘柄として紹介する試みだ。
同省は、2013年から東京証券取引所と共同で選出し17銘柄を発表。
第2回となる今年は、3月3日に26銘柄が選出・発表された。

内訳をみると、2年連続で選ばれたのが7銘柄。新たに選ばれたのが19銘柄。
いずれの銘柄も、女性の管理職比率やワーク・ライフ・バランスの評価、ROE(株主資本利益率)の直近3年間の平均が業界平均を上回るなど、厳しい基準でスクリーニングされた銘柄であり、投資のテーマとして検討してみる価値がありそうだ。
厳しい基準でスクリーニング
女性の活用や活躍を積極的に後押ししている企業は、「多様な人材を生かすマネジメント能力」と「環境の変化に対する適応能力」があるといえる。モノに対する価値・評価は人によってさまざまで、消費者の嗜好が多様化しているなか、企業には市場ニーズへの対応が求められているが、女性の視点やセンスを取り入れることにより、他社と差別化を図った商品やサービスを創出しようとする動きが広がっている。
また、一般的に家庭での日常的な買い物での意思決定権は女性が握っている場合が多く、その潜在需要を取り込んでいくという意味でも、企業にとって女性の活用・活躍は不可欠となっている。

企業によって取り組み方はさまざまであるが、例えば2年連続で「なでしこ銘柄」に選出された住友金属鉱山(5713)は、12
年7月に人事部内に「女性活躍支援グループ」を新設。
「意識改革の一環として管理職を含め研修などを行う一方、でも各社の取り組みに注目する必要がありそうだ。