日経平均は、けっきょく200日線奪回で終われず

出来高低調、戻り鈍い、一日の変動幅も小さい、という三重苦
後場寄付は、前場の地合そのままに、本日の高値圏から始まりました。
基本的には出来高が低調の中、前場の上下振れ幅の中で推移しました。
米独が大きく反発したのに比べて、東京市場の反発力が弱いのは残念です。
クリミア問題は、今晩のプーチン大統領のロシア国会での演説(クリミア独立承認したわけですから、ロシアに編入で受け入れるかどうかが焦点。)待ちということですが、なにがでても、長期化することは否定できません。
ただ、株式相場的には、不測の事態さえ回避できれば、悪材料性はほぼ織り込まれたとみていいのではないでしょうか。
内需主導の戻り
<反発初日の内需株の上昇>
本日は4日下落の後の初めての反発ですが、ここで見られる特徴は、やはり内需株、とくに建設株の動意が目立っていたということでしょう。
やはり、先般来述べていますように、ドル円は上昇したところで、しばらく頭打ちでしょうから、外需性でどんどん買い上がっていくという相場展開は望み薄です。
それにくらべると、内需株のほうが上昇確率は高いとうことでしょう。
いちおうインパクトが薄いながらも、補正予算もあるわけで、復興関連が比較的買われやすいということはあると思います。

<外需株の伸び悩み>
これに対して、外需性景気循環株は総じて、精彩がありません。
代表的なところはトヨタ自動車7203でしょう。本日、プラスの局面もあったものの、総じて弱い印象が大変強い一日でした。
今回最高益ですが、来期の伸びについては、米国景気がそこまでの強さまで見込めない可能性が高いため、こうした株価の動きなのでしょう。
法人景気予測によりますと、(上場企業のみならず)全産業ベースで、来期の通期の増益率はなんと-4.8%という数値になっています。
とくに上期の落ち込みは10%を超える予想です。
製造業だけでみると、来期はもちろん増益ですが、上場企業の業績予想では、おおむね来期は1割増益というのがコンセンサスですから、非上場を含めた全産業ベースとで、かなり温度差があります。

<歴史的に日経平均が上昇するときというのは>
そもそも、日本株が上昇する局面というのは、もともと外需主導ですから、世界景気の好調さに便乗する格好でつねに発生してきました。
それが来期は、ちょっとそれが望みにくいということでしょう。
だとしますと、ここもとロシア株についで突出した下げを見せた日経平均というのも、理解はできそうです。
このシナリオでいきますと、ドル高も、今年前半は順調なものが望めないということになりますから、おのずと内需株の物色に傾斜しがちになるということかもしれません。

<外人の見方>
こうなりますと、外人がどう日本株を扱うかですが、もともと外需性景気循環で相場が繰り返されてきた日本株市場です。
外人からしてみれば、内需株主導ということになりますと、従来のような日本株の取り組みとは違うアプローチが必要になります。
長年、内需株は投資対象外でしたから、外人にとっても初体験ということになるでしょう。
なかなか戸惑いや、困難さを覚えているかもしれません。
少なくとも、ドル円のスムーズな上昇トレンドは、前半戦ではあまり期待できないということは、これまでも述べてきた通りです。
やはり、業種やカテゴリーとしては、内需株、とくに土建やシステムなどの、広義のインフラ関連をプレイすべきだという結論が、暫定的にせよ出てきそうです。
増田足とその他のテクニカル
日経平均の3日足は「先読み」がコマ足ながらピンクですし、その後の未来の窓も連続ピンクです。
5日移動平均線で、日経平均が頭を抑えられ、それで米独に比べて反発力が弱いということになっているようです。
しかし、戻り始めて、出来高が低下しているということは、それだけ売りが減少したということにほかなりませんから、一段の戻りも時間の問題と見てよいのではないでしょうか。
本日、いったんは200日移動平均線を突破した日経平均ですが、大引けでは下回っています。明日には、これを突破して終わってほしいところです。
明日突破で終われば、2月の底入れと同じパターンになってきます。
小型株の動き
日経平均やTOPIX、あるいはマザーズという指数を見ますと、75日・25日足をいずれも3日足が割ると言った状態になっていますが、東証二部は違います。
ぎりぎり割り込まずに踏みとどまっています。
この東証二部の動きは重要です。
というのは、新興企業のカテゴリーとしては、この東証二部はかなり相場の先行性という点で、正確な動きを見せることが多いからです。

この東証二部がここで踏みとどまったということは、基本的には今回の調整が終了した可能性を示唆するだけではなく、反発が近いということも意味しているかもしれません。