【豪ドル】 中国リスクの沈静化がいつまで続くのかが焦点に

足元の豪経済は堅調に推移
豪ドル/円相場は、1豪ドル=94.48円(3月7日)まで上伸するも、その後は92円台前半まで反落している。オーストラリア準備銀行(豪中央銀行)が追加利下げに踏み切るとの観測が後退する中、3月入りしてからは安値是正の動きが優勢になっていた。しかし、ここにきて中国経済の先行き不透明感が蒸し返される中、中国関連資産売りの動きと連動して、豪ドル相場も弱含んでいる。

豪経済は総じて堅調に推移しているが、中国経済のリスクが豪ドル相場の上値を圧迫している。7日に中国債券市場で初のデフォルト案件が発生したことで、同国信用市場で理財商品などを巡る混乱が再発するリスクが再び警戒されている。加えて、8日に発表された中国貿易収支の悪化で、実体経済に対する懸念の声も強くなっている。中国と関係性の深い資源価格が軒並み急落する中、豪ドル経済に対する影響を懸念する声も強く、先週のオーストラリア準備銀行金融政策会合前の価格水準に回帰している。特に大きな値崩れは想定していないが、鉄鉱石価格も急落する中、豪ドル相場が大きく上昇することは困難な地合に変わっている。

もっとも、豪経済そのものは巡航速度への移行を着実に進めており、豪指標をみても景気減速リスクは限定されている。13日には2月雇用者数・失業率の発表が控えているが、堅調な雇用情勢が再確認される可能性が高く、現行価格から更に豪ドル相場が急落するリスクは限定的とみている。1豪ドル=0.90米ドル水準の居心地が良いが、中国リスクで更に下押しする場面があれば、押し目買いを検討しても良いだろう。

テクニカルでは、一目均衡表の基準線(92.15円)でのサポートを試す展開に。この下は雲上限の91.24円、90.00円の節目が支持線になる。上値抵抗は直近高値の94.48円。サイコロジカルは、前週の6勝6敗から4勝8敗に。14日RSIは48.13。

今後1週間の予想レンジは、91.00~94.00円。

注目イベント
【 オーストラリア】
03/19(水)2月ウエストパック景気先行指数
03/21(金)1月コンファレンスボード先行指数

【 日本 】
なし