米FOMCとドル/円相場=外為どっとコム総研 神田卓也

様子見ムード広がる
東京市場のドル/円は、日銀の追加緩和の噂などから101.60円台まで上昇したものの買いは長続きしなかった。
黒田日銀総裁が講演で追加緩和に言及しなかった事もあるが、ウクライナ情勢への懸念がくすぶっている事や、今晩に米FOMCを控えている事が様子見ムードを醸しているようだ。
ウクライナの影響は限られそう
ウクライナ情勢については、事態の急変がなければドル/円の下値は限られる見通しだが、迅速に収束に向かう事も考えにくく上値も限定的に留まりそうだ。
米FOMCは?
米FOMCでは、量的緩和の縮小は100億ドルの追加削減がほぼ確実であり、織り込み済みと見られるが、フォワードガイダンス(金融政策に関する先行きの指針)の取り扱いに注目が集まっている。失業率が6.5%を上回る間は利上げしないというフォワードガイダンスを修正もしくは撤廃する可能性があり、長期金利の低下とドル安を促すかもしれない。
ただ、ゼロ金利長期化期待は株高につながりやすく円安要因にもなり得る。このためFOMCもドル/円相場にとっては決定打とはなりそうにない。
株・債券を気にしながら
足元のドル/円は、101.20円台で底堅さを見せる一方で、102円台には乗せられないでいる。本日も、米FOMCというビッグイベントを睨んで、株式市場・債券市場の動向を気にしながら101円台で推移する公算が大きい。