異様に押し付けられる200日線割れ水準

意味不明の日経平均急伸と再失速
<13時20分からの急伸>
後場は、一段安で、本日安値13302円を、12時45分ごろにつけました。
が、その後は値崩れ起こすこともなく横這い状態でした。
ところが、風景が一変したのは、13時20分から。急速に日経平均が反発しています。
きっかけはよくわかりません。

<気を持たせた200日線突破>
先述しましたように、14505円という200日移動平均線を頭にした、トレーディングがただ繰り返されているだけなのか、突破を前提とした反発なのかは、定かではありません。
13時50分には、日経平均は前場の高値を軽々と突破。あれほど苦しんでいた200日線を、何の苦もなくブレイクし、さらに上伸しました。
先物主導ですが、ドル円が極端にドル高に動いたわけではありません。強いていえば、ドル円が強含んだのが先なのですが、意味不明です。

<14時5分以降の再失速>
膠着状態の中で、にわかに上値突破の仕掛けをすれば、慌ててちょうちんがつくと読んだ短期筋にただ弄ばれただけなのか、けっきょくわからずじまいです。
14時5分に高値14590円まで上昇した日経平均は、なんのことはない、その後失速して、14505円の200日線割れで終わってしまいました。
幸いなことに、200日線を頭に抑えられた膠着状態のほぼ上限で終わったことくらいでしょう。
増田足
これで、200日線割れが4日続きました。
2月の200日線割れが、4日と2日。しかし、最初の200日線割れの4日というのは、4日目には大引けで上回って終わっていますから、実質3日でした。
今回は最長となったわけです。
日経平均の6色帯は、これで4日連続の「黒」。地獄の「黒」にならないことを祈るばかりです。

本日、値ガサ株を操作して、辛うじてプラスで終わったこと自体は評価できますが、やはりこの200日線を上回ることが肝要です。
クリミア情勢を除けば、ほぼ問題ないと考えられますが、まだしばらくこの問題が足を引っ張るのかもしれません。
本格上昇は、名実ともに「新年度4月から」に先送り
<これまでの想定と現実>
もともとの相場想定では、2月4-6日の水準的な底入れ、3月10日の一目均衡表の「ねじれ」で突破、本格上昇と読んでいました。
これが、クリミア・中国の両方の問題勃発で腰折れとなり、不発。
いったん日経平均も200日移動平均線割れとなるなど、最悪の突っ込みになった後、なんとか下げ止まりが見え始めたところです。

<クリミア・中国問題vs消費税後の懸念>
今月株が下げた直接的な要因は、間違いなくクリミア・中国問題なのですが、おそらくその基底に流れているのは、中期的には4月消費増税後の落ち込みの織り込みでしょう。
また、長期的には、今年夏場から秋口くらいまで、どうしても、日本の企業業績の上昇トレンドがスムーズではないことから、なかなか成長度合いが読めないこと、あるいはまた米国のそれも、目先は寒波後の反動高はあっても、その後は伸び悩みということでやや不透明感が強いということでしょう。
欧州・中国のデフレ化が進行しているのだとすると、ドルの頭も重いということになります(ユーロ高、人民元高。これに抵抗する中国当局が、無理やり人民元安に直近誘導したわけです)。

<突破口は、やはり出来高>
こうした先読みをしていきますと、どうしても突破口は東京市場に関していえば、ドル高に依存しない成長で、株式相場が上昇していく以外にはなかなか考えにくいことになります。
幸い、現在その環境は整っているわけですから、あとは出来高だけだということになります。
出来高は、2兆円割れが続いているわけですが、いったんこのサイクルに入りますと、これまで1ヵ月程度、商い低調となり、その後出来高増大を伴う大きな上昇サイクルが発生してきたことを考えますと、今月末から4月始めには、出来高の増大が発生してくる可能性が高いと考えます。

<辛抱は、あと2週間か>
折りしも、機関投資家の決算越え、ということになります。
逆に言えば、3月10日の日柄一杯で、上昇へのブレイクに失敗した以上、そのタイミングは月末まで先送り、お預けとなったわけで、そこまではじっくり銘柄の選択と買い込みにいそしんで置けばよいということになりそうです。
もうあと2週間くらいの辛抱でしょう。
もちろん、個別銘柄の動きに関しては、こうした全体観とは別個に日々、いくらでもスター銘柄が登場してくるでしょうから、積極的に動き出しても良いのではないか、と考えます。

<ネックのクリミア情勢>
唯一のネックはクリミア情勢ですが、不測の事態だけはどうにもなりません。
死者が出始めたことで、これが拡大しないという認識が広まってくれば、ほぼクリミア情勢も完全に織り込んだということになるでしょう。