【小幅上昇】上昇の可能性はある…。 OANDA Japan 佐藤 甲

【予想レンジ】102.00-103.40 【予想時刻】2014年3月24日 18:00
先週末のドル円はFOMC後の上値を抜けることが出来ず、伸び悩む推移が続いていたものの節目の102.0をサポートとして102円台を維持し、底堅さも見せていました。
本日のアジア時間は弱い中国の製造業PMIにより上値が少し重くなる場面もありましたが、息を吹き返した株価に下支えされる展開となり102円台中盤での推移となっています。

底堅さを見せているものの、FOMC後の高値を上抜けることが出来ない状況が続いていることから依然として上昇モードが強まったとは言い切れない状況が続いています。
そのため、欧州時間以降はこのFOMC後の高値である102.70近辺をしっかりと上抜けることが出来るかどうかに注目が集まります。

依然としてウクライナ情勢は緊迫情勢が続いていますが、追加制裁が現状の要人資産凍結、渡航禁止の拡大等の経済に大きな影響を与えない制裁にとどまっている以上はウクライナ発のリスク拡大というシナリオは想定しにくいと考えられ、市場の焦点はウクライナから米国経済へと徐々に移っていくことが想定されます。

本日はアジア時間の中国の弱い製造業PMIに対して反応が薄かったことや、市場の米国経済の順調回復への期待が高まってきていることを考慮するとドル円の上昇余地は残っていると考えられます。

ドル円の強力な下支え材料の一つに先週末のFOMCにて、イエレン氏の記者会見での失言を抜きにしたとしても、ハト派色が引き続き強いと思われていたFOMCメンバーが若干ではありますがタカ派色をみせたことにより米国の早期利上げ観測が強まったことが挙げられます。

また、本日は最近注目度が高まりつつあるマークイットの米国製造業PMIの発表が予定されています。良好な結果となると、先週のNY連銀製造業景況指数やフィラデルフィア連銀製造業指数と併せて米国の寒波からの低迷からの脱出が強く意識されるかもしれません。

投機筋の通貨先物ポジション状況
先週火曜日時点での投機筋の通貨先物のポジション状況は円売りポジションが減少となりました。FOMC後にドル円は上昇していることから現在は少し戻していると考えられますが、大きく溜まった円売りポジションは相当程度調整されたと予想され、円売りポジションの再構築の余地を残すものとなっています。