【豪ドル】 リスクオンの地合に支援され、豪ドルは底固く推移

対米ドルでも豪ドルは堅調
豪ドル/円相場は、1豪ドル=93円台中盤まで値位置を切り上げている。引き続きウクライナ情勢を巡る先行き不透明感は強く、中国経済の減速懸念も根強い。ただ、リスクマーケット全体の地合が改善する中、改めて豪ドル相場を売り込むような動きはみられず、緩やかな戻り歩調が形成されている。対米ドルでも豪ドルは地合を引き締めている。

3月24日に発表された3月のHSBC製造業PMIは前月の48.5から48.1まで低下し、市場予測48.7も下回った。中国経済が減速状態にあることが再確認でき、これを手掛かりに豪ドル相場が改めて売り込まれるシナリオもあった。ただ、マーケットではこうした低調な指標を受けて、預金準備率引き下げなどの緩和期待が強くなっており、中国関連資産に対する売り圧力は限定されている。4月1日にはオーストラリア準備銀行(豪中央銀行)の金融政策会合が開催されるが、3月会合の議事録では「政策金利は当面、現行水準に留まる公算が大きい」との文言が踏襲されており、特に追加利下げなどが急がれるような環境にもない。引き続き豪ドル高をけん制するような動きが想定されるが、豪ドル相場に対する影響は限定されよう。

一方、ロシアのクリミア編入問題を巡る混乱状況が続くが、リスクマーケットは総じて落ち着いた反応を示している。シカゴのボラティリティ指数にも目立った変化はみられず、ドル/円相場も総じて底固く推移している。このままリスク投資環境に目立った変化が生じないのであれば、豪ドル/円相場の押し目買い基調も維持されよう。

テクニカルでは、一目均衡表の基準線(92.27円)との乖離が拡大し、やや過熱感が強まる。支持線はこの基準線、雲上限91.39円となる。一方、上値抵抗は 94.00円の節目、その先は3月7日の94.48円。サイコロジカルは、前週の5勝7敗から6勝6敗に。14日RSIは62.10。

今後1週間の予想レンジは、92.00~94.50円。

注目イベント
【 オーストラリア】
04/01(火)3月Aig製造業指数
04/01(火)オーストラリア準備銀行理事会
04/02(水)2月住宅建設許可件数

【 日本 】
03/28(金)2月失業率
03/28(金)2月消費者物価指数
03/28(金)2月小売売上高
03/31(月)2月鉱工業生産指数
03/31(月)2月住宅着工件数