<話題の焦点>=インフラ老朽化で注目、開発進む点検ロボット

 現在、日本では橋梁や道路などの社会インフラの老朽化が問題となっている。国土交通省によると、建設後50年以上を経過した社会インフラの割合は、2012年3月時点で、道路橋(橋長2メートル以上)で約16%、トンネルで約18%とされる。コンクリートの耐用年数は通常50~60年程度といわれており、高度経済成長期に大量に建設された構造物の老朽化が目立つようになってきている。

 それらの老朽化した社会インフラを一斉に更新することは難しいことから、点検や補修は重要だが、専門の技術者の確保が必要なうえ、時間やコストがかかる。そこで注目されているのが、インフラ点検などのロボットだ。三井住友建設<1821.T>は日立アドバンストデジタルと共同で橋梁点検用のカメラ型ロボットを開発した。ポールの先にカメラを取り付け、橋の上から橋脚などを点検するというもので、タブレットで操作する。

 一方、ロボットベンチャーのイクシスリサーチ(川崎市幸区)が開発した橋梁点検ロボットは、磁石の力で鉄の橋の裏側や橋脚にくっつき自由に移動が可能。一人で運用ができるためコスト削減に貢献する。これらのロボットの技術は、他の分野への応用もみられ、注目が高まりそうだ。

◆主なインフラ点検ロボット関連

大成建<1801.T>  橋梁などのコンクリートのひびを従来の半分のコストで発見できる画像システムを開発
大林組<1802.T>  コンクリートのひびと、表面に付着したゴミやシミを区別できる画像処理技術を高度化
三住建設<1821.T> 日立アドバンストデジタルと共同で、橋梁点検用のカメラ型ロボットを開発
積水化<4204.T>  下水管そのものを点検・修復するロボットを開発、既に世界42カ国で利用
NEC<6701.T>  日本下水道事業団と共同で下水道管のひびや崩落を診断する自走式ロボットを開発
三井造<7003.T>  水道管内部の状況を検査する水中ロボットを開発

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)