連敗の木曜日に、後場、劇的な配当落ち分回復

「期末の買戻し」では済まされない急反発
執拗に定点観測している200日移動平均線14519円ですが、ついに本日大引けで、これを上回って終わることができました。
後場はいきなり、買い気で始まり、なんの造作もなく、するすると200日線を突破。13時台は持ち合いましたが、14時からは図ったように一段高。
一言で後場の現象を表現すれば、「期末の買戻し」ということだということになるのでしょうが、問題は、需給要因ばかりで、なぜかくまで大きな相場の波乱になったか、ということのほうです。
それは、ここ数日、詳しくさまざまな切り口で解説してきた通りです。
連銀の金融政策が大転換をしつつあるわけで(世界に撒き散らされたドルが、回収されていくという、ドル相場の大転換)、それに伴うポジションの再構築を迫られているマネーが、ここもとは大きな動きをした、と考えるべきでしょう。
それが一巡し、次のステージに動きだすとすれば、

・ 信用取引の損益状況も売り方限界、
・ 売買規模に対する空売り比率の限界、
・ 米国が景気回復ならトレンドラインである200日線をいつまでも割り続けていることはありえないという鉄則、
・ 4月消費増税による景気の反動安は、すでに織り込まれていなければおかしいという状況認識、

は自明のこととして、当然値を飛ばしてくることは、時間の問題であるはずでした。
なかなか200日線を越えられなかったことも、もともと出来高増大までには、まだ日柄が月末一杯まではかかりそうだ、と当コラムでも想定していたわけですから、ここで動いたことはむしろ喜ぶべきことでしょう。
増田足
<200日線突破。権利落ち日に、埋めてなおかつ一段高という強さ>
個人的な見解としては、先般来述べていますように、現在はエネルギーを蓄積していて、きっかけ次第で、日経平均が1000円級の上昇になってくると想定しており、これはまったく変わりません。
9日ぶりに、ようやく200日移動平均線を大引けで突破です。
しかも、重要なのは、個別銘柄ならともかく、日経平均という指数が、権利落ち日にそれを埋めて、一段高するというのは、あまりわたしも記憶にありません。
それくらい、非常に象徴的な上昇だったと言えます。
しかも年初来、どういうわけか一回を除き、すべての立会いで下落続き、連敗の木曜日にこの動きです。なにかが変わろうとしていることは間違いないでしょう。
今年一年のパフォーマンスを考えたとき、この現象はかなり日本株に対する期待値が大きいことを示唆しているかもしれません。
本日後場の反発で、日経平均の「先読み」はやや好転。25日足に接近し始めました。
6色帯は、まだ8日連続で「黒」ですが。早晩「白」に再び好転するでしょう。

<ドル円と日経平均>
一応、過去数ヶ月のドル円と日経平均を相対比較したとき、次のようなパラメーターを導きだすことが出来ます。
キーポイントは、米10年国債利回り(長期金利)です。

米国長期金利が2.6%台なら、ドル円は101円台、日経平均は14000円前後。
米国長期金利が2.7%台なら、ドル円は102円台、日経平均は14500円前後。

ということになりますと、このパラメーターを演繹していった結論としては、

米国長期金利が3%前後なら、ドル円は105円台、日経平均は16000-16500円の帯域。

というターゲットになりそうです。
無難な線でしょう。そして、米長期金利の3%突破は、やはりレッドゾーンということになりかねませんから、一応リスクとして念頭に置いておきましょう。
消費増税というネック
基本的には、現在の株式市場は、4月からの消費増税に関しては、それで景気があるていど落ち込むことを織り込み済みだろうと考えます。
この期に及んで、4月以降景気が落ち込むぞといって株を売る投資家もいないでしょう。

また、その落ち込み方の程度によっては、日銀が6月以降にでもアクションをとるだろうという期待感がコンセンサスになっていることも事実ではないでしょうか。
この二つで、いまのところそれ以外のシナリオというものを、株式市場は想定していないように思います。
クリミア、中国のリスク指標
クリミア問題では、ロシアの去就が懸念されますが、今のところはロシア5年物のCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)は低下しています。
14日にここもとの最高水準280.5まで上昇していましたが、いったん押した後、21日に再び上値追い。
ただし、そこでは272.975までしか上がらず、更新できずに、19日の押しであった248.17を、直近では割り込みました。26日は238.67まで低下しています。
当面のリスクは、ピークを超えた、という金融市場の認識のようです。

中国のCDSは、年初来4度にわたり100超えをトライ(このうち3回は100超え)しましたが、今回その4回目で突破しながらも、1月の高値を突破できずに、再び100割れですから、これも当面のリスクのピークアウトと見ることができそうです。