<私の相場観>=証券ジャパン・調査情報部長 大谷 正之氏

 新年度相場は、スタートから日米ともに重要イベントを織り込んでいくことになりそうだ。4月1日発表の3月調査日銀短観の内容が事前想定に比べて悪ければ、次回の金融政策決定会合での追加緩和への期待感が高まる。一方、4日発表の米3月雇用統計は、大雪の影響が解消されることから改善を示す数値が想定される。したがって、4月はイベントを消化して日米ともに、底堅い株価推移となりそうだ。

 テクニカル面では、日経平均株価の上値を抑えていた200日移動平均線(1万4519円=27日)を上回ってきたことで、下値不安はやや薄らいできた。今後は、25日移動平均線(1万4732円=同)を早期に奪回できるかどうかが、上昇波動復帰への焦点となってきた。

 個別銘柄では、ここにきて頑強な株価推移をみせている銘柄として、自動車排ガス用セラミックスの需要が国内外で拡大する日本ガイシ<5333.T>、主力の腕時計が想定以上の成長を続けるカシオ計算機<6952.T>、商業施設や展示施設の新装・改装需要の増大で、採算が向上している乃村工芸社<9716.T>に注目。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)