<株式トピックス>=3月調査日銀短観は「先行きDI」に注目

 31日の東京株式市場は、円安などを背景に朝方から買い優勢、一時伸び悩む場面もあったが、国内機関投資家のお化粧買いなどもあり、日経平均株価終値は前週末比131円高の1万4827円と4日続伸。東証1部の売買代金の2兆円超えはこれで8日連続となった。 
 あす4月1日に発表される3月調査日銀短観の内容に、市場関係者の関心が集まる。富士通総研が19日に発表した3月調査日銀短観の事前予想によると、大企業製造業の業況判断DI(景気について「良い」と答えた企業 の割合から「悪い」と答えた企業の割合を引いた数値)は、20と昨年12月調査の16(実績)から上昇するとしているものの、先行きDI は15に低下すると見込んでいる。足元の業況については、円安による収益改善が続き、製造業の景況感は良化すると判断。ただ、先行きについては、消費増税に伴う駆け込み需要の反動減により、自動車や小売を中心に業況判断DIは悪化するとしている。
 市場関係者のあいだでは「消費増税に伴う様々な駆け込み需要は、巷間取りざたされているよりも、実際は小規模に終わったにではないか」との見方が出ている。したがって、駆け込み需要増加に伴う反動減が与えるマイナス影響も限定的にとどまるとの見立てだ。
 1日に発表される日銀短観の先行きDIが、もし事前予想を上回れば、消費増税の影響に対する懸念が後退し、株式市場で株高が進む可能性も指摘されている。逆に予想を下回った場合でも、次回の金融政策決定会合での追加緩和の期待感が高まるという、やや楽観的過ぎる見方もある。

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)