日経平均、14800円台で高値引け

薄商いの月末最終日~北朝鮮砲撃は材料性無視
後場の日経平均は、前場いったん押しが入ってきた14718円から切り返し、14700円台で推移。
正午過ぎに、北朝鮮軍が、黄海上の軍事境界線に当たるNLL(北方限界線)付近で射撃訓練を始め、一部砲弾がNLLより南側の海上に着弾。韓国軍も自走砲で対応射撃を行ったという報道が出ました。
双方の被害は確認されていませんが、先般のミサイル発射と同様にあまり材料視されていないようです。
ドレッシングの有無
相場は、どちらかというと大型株優位で高原状態を保ちました。といっても、前場に比べて値幅はより狭くなりました。
非常に出来高は薄商いですので、8日ぶりに2兆円割れかと思いましたが、最後の15分で出来高急増となり(ドレッシングでしょうか)、8日連続で2兆円を上回りました。
先物市場のほうも、薄商いです。
ただ、高値引けですから、素直に喜びたいところですが、昨年来、どうも高値引けの後は反落、安値引けのあとは反発となることが非常に多いので、新年度入り、なんとも言えません。
増田足
<日経平均の位置>
日経平均は、25日足の攻防戦となっています。
25日移動平均線は突破したのですが、トレンドとしての25日足はまだ抜けていません。
ただ、MACDのヒストグラムが引き続きプラス域で改善傾向のままですから、25日足を抜けてくるのは自然な流れであろうかと推定します。

一般的な罫線理論では、25日線という代表的な短期線と、200日線という代表的な長期線をいずれも突破しているので、基本的には強気でいける局面です。
2点底が完成するためには、3月7日の15312円を突破しなければなりませんが。

ちなみに、一目均衡表は、日足で実体足が抵抗帯に突入しました。この抵抗は横這いですから、上げ基調が維持できれば、案外あっさり抵抗帯を突破することも可能でしょう。
抵抗帯の上限は15158円です。
本日が、一部に言われているようなドレッシング買いが継続した結果高かったということだとしたら、明日以降の反落の有無を確認したいところです。
もし、それでも反落が無ければ、新年度入りのマネーがかなり先行的に入ってきているということになりますから、投資戦略上は積極策に打ってでて良いということになりそうです。

<ドル円の位置>
ドル円の場合、25日から今度は、75日足を回復する想定になっています。
当面のハードルは103円なわけですが、新年度入りでマネーがなにを志向するのでしょうか。
一目均衡表上は、やはり抵抗帯の上限がちょうど103円ですから、本日102.90円台まで上昇する局面があってもなかなか抜けません。
103円接近でドルの買い持ち分に、どうしても利益確定が出てきてしまうようです。
明日以降、これがブレイクしてくれるようですと、ニューマネーがなにを志向しているかはっきりしますので、話は簡単になりますが、やはり抜けずに打ち返されるようですと、はしごをはずされてしまいます。
個人的には抜けていくのではないか、と期待しているのです。
中国問題
中国は、やはりイベント・スケジュールの多い週となります。

4月1日:3月製造業PMI、3月HSBC中国製造業PMI
4月2日:3月非製造業PMI

中国経済の成長鈍化が警戒されているわけですが、中国人民銀行が景気底入れを目指す緩和策を講じるとの思惑、あるいはまた中国政府が追加刺激策を導入するとの思惑がひろがっています。
一応、中国リスクを示すCDSは、低下の後落ち着いています。
4-5月は、理財商品の最大償還を迎えるという話ですから、それに対して当局が支援策を打ち出すという思惑でしょう。

ちなみに、中国という特殊な市場は別として、いわゆる新興経済国家では、インドがルピーの反発色が強まっていることから、株式指数が史上最高値更新になってきていますから、新興経済国家の年初来の懸念も解消した、と考えて良いでしょう。
豪ドルが、10日にわたって非常に強い上昇を見せてきていますから、このことからも、新年度入りに向けて、ニューマネーの積極的な動きがかいまみえるような気がします。
膨張が止まらないロシア
米国政府は、かなりロシアの動きが読めずに困惑しているようです。
クリミアのほか、モルドバなど新たな侵略の準備をしているという情報機関の報告を受けているようですから、プーチン大統領の外務省級会談に応じる用意があるという発言と矛盾しており、ロシアの意図がなかなか読みきれないということのようです。
クリミア問題のリスクを計るロシアのCDSは、週末低下を止め、わずかにピックアップしているので、まだ予断は許さないという状況のようです。

ただ、一筋縄ではいかないロシアです。グルジア侵攻で(2008年)満足しなかったロシアは、今回クリミアに手を出したわけで、すでにウクライナ東部、このほかモルドバのロシア系住民の保護を主張し始めているくらいです。
利下げ期待の欧州
ウクライナへの金融支援もありますから、ECBの利下げ期待を指摘する異見も台頭してきています。
しかし、今のところ今回の定例理事会で利下げを想定しているエコノミストは少数派のようです。

ゴールドマンは利下げを想定しているようです。
これは、ユーロ圏の3月景況感は102.4と、市場予想の101.4を上回り2011年7月以来で最高となった一方で、肝心のドイツの3月消費者物価指数速報値は前年比+1.0%と、予想の+1.1%を下回り2月の+1.2%から低下。なんと、2010年6月来で最低となっていました。
こうしたドイツの意外な不調から、欧州中央銀行(ECB)に利下げの圧力となる、といった思惑が働いているようですが、欧州全体のマクロ指標を重視する向きは、今回は利下げ無し、とみているようです。