上方向への動意強いが、懸念は“にわか上値期待”…!?

イエレン冷水発言もものともせず…
※ご注意:予想期間は4月2日と表示されていますが、本日(1日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。

週が明けても、概ねドル買い/円売りの流れは継続しました。

「金融政策による景気支援が当面必要」。期待されたイエレンFRB議長発言でしたが、早期の利上げ観測に冷水を浴びせる内容でした。これに実需のドル売りも重なったことで、ロンドンフィックスにかけてドル買いが緩む場面も見られました。しかしながら下押す動きまで発展することはなく、超低金利長期化への思惑からNYダウが上昇するなどリスク選好姿勢が上回りました。

こうして102円後半でスタートした昨日のドル円は、103円の大台/日足・一目均衡表先行スパンの雲上限(103.096円)を次々と突破し、一時103円を割り込む動きも見せたものの、すぐさま反発する堅調な動きで昨日の取引を終えています(終値は103.214円)。
さらなる上値への思惑が高まりやすい雰囲気
最大の抵抗ラインを見られた日足・一目均衡表先行スパンの雲上限を突破したことで、本日もさらなる上値への思惑は高まりやすいと見られるところです。

今朝方発表された日銀短観は、注目度が高い大企業製造業・業況判断こそ前回を上回ったものの、同先行き判断はやはり大きく低下しました。このため消費税増税の影響で大きな減速が予想される4-6月期からのV字回復を狙った「(今夏にかけた)追加緩和」への思惑が強まりやすく、これが円売りを後押ししている感があります。
下値はより固まった…
中国景気刺激策への期待感も、大きく後押ししています。本日は中国製造業PMI、同HSBC製造業PMIが予定されていますが、仮に悪い内容になったとしても、リスク回避が進行する展開は想定しづらいところです。

何より新年度入りしたことで、新発外債投資や信託といった実需絡みのドル買いニーズが想定されやすく、“下値はより固く”“さらなる上値を模索”と考えるのが自然となるからです。
ただ“にわか上値期待”の台頭が…?
もっともこれまで「年度末で動きづらい」「根強いリスク回避から上値は重い」といっていた向きが、雪崩を打ったように「思惑を上方向へ傾斜」させていることは、懸念材料として気を付けておく必要があります。なぜならこの“にわか上値期待”は、上方向への動きを促しやすい反面、少し上値が重くなると“すぐさま踵を返す”類の思惑だからです。

“下値がより固く”“さらなる上値ブレイクを目指す”との見方に変わりはありませんが、本日に関しては“上値がやや重く”“場合によっては調整売りが若干入る”くらいまでは見ておく必要があるかもしれません。
ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:104.132(ピボットハイブレイクアウト)
上値4:104.000(大台)
上値3:103.759(3/7高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:103.650(1/2~2/4の61.8%戻し)
上値1:103.431(3/31高値、3/10-11高値、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:103.213
下値1:103.096(日足・一目均衡表先行スパン上限)
下値2:103.000(大台)
下値3:102.796(3/31安値、ピボット1stサポート)
下値4:102.686(100日移動平均線)
下値5:102.450(日足・一目均衡表先行スパン下限/基準線、20日移動平均線、ピボット2ndサポート)

※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。

11:13 ドル円 抵抗・支持ライン追加