【IRアナリストレポート】ワッツ(2735)

~アジアでのワンプライス・ショップに挑戦~


ポイント


・今2012年8月期は、営業利益で2150百万円(前年度比+18.3%)が見込まれ、7年連続でピーク利益を更新しよう。直営による100円ショップの出店が順調なこと、ワッツセレクト(お買い得商品)による集客効果の中で、低コストオペレーションが寄与していることによる。実際、3Q累計の業績は、前年同期比で+8.0%増収、同+16.2%営業増益と好調であった。


・東日本大震災の直接的影響は軽微で、むしろ、生活雑貨に対する需要の高まりで、既存店の売上高を押し上げるプラス効果を生んだ。ワッツセレクトを141品目に増やしたことが効果をあげている。5月末の100円ショップの店舗数は、FC(フランチャイズ)店の減少により814店となったが、直営店のプラス効果で十分カバーし問題はない。


・当社は100円ショップで業界4位であるが、徹底した低コスト出退店と店舗オペレーションで効率を上げている。ワッツセレクトと銘打ったお買い得品を用意するなど、消費者への訴求が店舗ロイヤルティを高め、既存店にプラスとなっている。2011年8月期にはROEが23.4%と高い水準に達し、収益力は確実に向上している。


・2014年8月期までの3ヵ年計画では、直営店を中心に年間50店のペースで店舗増を図る計画である。2014年8月期で、売上高453億円、営業利益25億円、売上高営業利益率5.5%を目標にしている。その達成は十分見込める方向で進んでいる。


・新規事業への布石も実行している。タイでの60バーツ均一ショップの展開は、ジャパンテイストを活かし、ファッション性のある店舗を出している。8月末に9店までもっていく。目標の黒字化の目途も見えてきたので、アジアでの本格的な多店舗展開に入る方針である。また、国内では、バリュー100という食品スーパー(大黒天物産)とのコラボ(JV)の拡大も可能性を有している。


・ROEは20%前後と、高い水準にある。低コストオペレーションが活きる余地はまだ大きい。海外市場への布石に収益的な目途が立ってくれば、株価水準は一段と見直されてこよう。


目 次


1.特色
規模では業界4位ながら、低コスト経営で小回りがきく存在


2.強み
迅速な出退店と独自の店舗オペレーションで収益力を発揮


3.中期計画
国内での着実な出店に加え、海外への本格展開に布石


4.当面の業績
営業利益で7期連続ピーク利益を更新へ


5.企業評価
収益源の多様化に挑戦


ワッツ(2735)

企業レーティング

株価(12年7月31日)
957円

PBR
1.09倍

ROE
19.5%

PER
5.6倍

配当利回り
2.6%

時価総額
67億円(6.98百万株)

総資産
14863百万円

純資産
5527百万円

自己資本比率
37.2%

BPS
874.8円

単位=百万円、円

決算期
売上高
営業利益
経常利益
当期純利益
EPS
配当

2006.8
19086
627
607
307
50.4
8

2007.8
25623
803
751
326
48.7
9

2008.8
33141
1044
987
412
57.7
10

2009.8
33074
1116
911
564
91.1
10

2010.8
34634
1325
1542
726
117.3
20

2011.8
38188
1817
1985
1018
163.7
25

2012.8(予)
40800
2150
2100
1080
170.9
25

2013.8(予)
42500
2300
2250
1150
180.0
25

(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。
10.8期で1:200の株式分割、03.8期で1:2の株式分割を実施、それ以前のEPS、
配当は修正ベース。


企業レーティングの定義:当該企業の、①経営者の経営力、②事業の成長力・持続力、③業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。


レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/waltutu201208.pdf