【IRアナリストレポート】フロイント産業(6312)

~医薬品製剤用のコーティング機械で最先端を走る~


ポイント


・今2013年2月期は、中期3カ年計画の2年目に当たるが、営業利益で1500百万円(前年同期比+33.6%)と、会社計画(1310百万円)を上回り、ピーク利益を更新しよう。実際、この1Qの営業利益は494百万円(同+270.0%)と好調であった。機械部門で医薬品製剤用の新製品ハイコーターFZが、その生産性の圧倒的高さが評価され、売れ行きが好調である。
化成品部門では、健康食品の受託生産が急拡大をみせている。前期の顧客別売上高では、上場ヘルスケア会社向け(対売上比10.1%)がトップとなった。


・当社は、薬の錠剤を作る時の製剤機械とその添加剤である化成品の両方を手掛けるユニークな企業である。ペン(造粒・コーティング装置)とインク(医薬品添加剤)の例えのように、互いの良さを追求しつつ、そのシナジー(相乗効果)を狙っている。技術開発に優れ、
錠剤を作る造粒・コーティング装置では、国内で70%近いシェアを有し、世界でも欧州のグラット社、ゲア社に次いで第3位の地位にある。


・前期の海外の売上比率は23%であった。米国のフロイント‐ベクター社は欧州、南米もテリトリーとしており、現地にあった製品づくりで、日本のフロイント産業とうまく分業している。アジア展開は日本の本社からマーケティングしながらも、米国子会社との連携を活かし、成果を上げている。アイルランドのフロイントファーマテック社は、製剤技術の開発でまだ先行投資期にあるが、順調に前進しており、今後に期待できそうだ。


・2014年2月期(創業50周年)を最終年度とする中期3カ年計画「ビジョン50」では、世界トップクラスの製剤機械、添加剤メーカーへ飛躍するための基盤強化に力を入れている。2014年2月期に売上高200億円、営業利益20億円を目標にしている。達成の鍵は、海外市場をどこまで拡大できるかにかかっているが、米国子会社のフロイント‐ベクター社との連携を強化し、北米を基盤としつつ、南米に加え、アジアでも市場開拓を進めている。ジェネリック(後発医薬品)市場の拡大とともに、インドでのビジネスも拓けている。


・業績は順調な拡大が見込め、売上高営業利益率も目標の10%に向けて上昇しつつある。営業利益20億円の達成にはもう一段の海外市場開拓が必要であるが、ROEを10%に載せてくることは十分可能なので、当社の企業価値は株式市場でさらに見直されて行こう。


目 次


1.特色
医薬品用製剤機械の独自開発で発展の基礎を築く


2.強み
日本では圧倒的No.1、世界でも3位


3.中期経営方針
第5次中期計画「ビジョン50」で営業利益20億円を目指す


4.当面の業績
最高益の更新が続き、利益率も向上


5.企業評価
中期計画の達成に向け、海外市場の拡大が進行中


フロイント産業(6312)

企業レーティングB

株価(12年7月31日)
899円

PBR
0.88倍

ROE
9.6%

PER
9.2倍

配当利回り
2.0%

時価総額
83億円(9.2百万株)

総資産
14014百万円

純資産
8793百万円

自己資本比率
61.8%

BPS
1019.9円

単位=百万円、円

決算期
売上高
営業利益
経常利益
当期純利益
EPS
配当

2006.2
11368
583
662
308
33.3
10

2007.2
11539
615
640
403
46.7
10

2008.2
13104
931
1021
943
109.4
15

2009.2
13478
958
1056
619
71.8
15

2010.2
12943
970
951
563
65.4
15

2011.2
13257
680
698
516
60.0
15

2012.2
15236
1065
1123
608
70.6
15

2013.2(予)
17000
1500
1600
840
97.4
18

2014.2(予)
18900
1850
1950
1030
119.5
20

(注)ROE、PER、配当利回りは2013.2期予想ベース。
2009年6月に1:2の株式分割を実施。それ以前のEPS、配当は修正ベース。


企業レーティングの定義:当該企業の、①経営者の経営力、②事業の成長力・持続力、③業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。


レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/waltutu201208.pdf