【IRアナリストレポート】メディサイエンスプラニング(2182)

~エムスリーとの資本業務提携で、治験のIT革新を目指す~


ポイント
・インターネットを利用した医療関連サービスを提供するエムスリー(コード2413、時価総額2215億円)との資本業務提携で、当社のビジネス展開は新たなステージに入ろう。労働集約的なCROビジネス(主力は治験モニタリング)を、全国のドクターに圧倒的強みを持つエムスリーと組んで、その生産性を高めようという狙いである。MICメディカルも加わることにより、業界トップクラス(シミック、イーピーエス)に対して、新たな第3勢力が形成しうる。差別化されたポジショニングを目指しており、期待の持てる展開になってきた。


・2013年8月期も、引き続きピーク利益を更新しよう。2012年8月の3Q累計は売上高6075百万円(前年同期比+21.5%)、経常利益730百万円(同+102.9%)と極めて好調であった。主力のモニタリングで稼働率が上がり活況なことと、周辺業務の採算も向上していることによる。中期計画の達成に向けて人材の強化が必須なので、先行的な人員の増加を見込んでいるが、市場開拓は順調に進展している。


・当社は製薬会社等に対し医薬品開発に関わるさまざまなサービスを提供するCRO(開発業務受託機関)の大手である。業界4位で、上位3社とは距離があり、2番手グループのトップにつけている。中期3カ年計画を1年延長した「アクションプラン30 plus one」では、2013年8月期に売上高90~110億円、売上高営業利益率12~15%を目指している。この達成については、ほぼ射程内に入ってきた。2013年8月期には売上高で95億円、営業利益で13億円、売上高営業利益率13.7%が達成できよう。


・中期計画で目指している人材の質の向上、医療機関との結びつきの強化という方針に変わりはない。次なる飛躍に向けて着実に手を打っている。1つはグローバルCROとの連携、もう1つはITを活用した医療機関との連携強化である。さらに、新分野として、医療関連サービスへの参入も視野に入れている。世界第2位のCROである米国PPD社との連携プレーも始まった。ROEが20%台にあり、業績も好調なので、マーケットにおける企業価値の見直しは一段と進展しよう。


目 次
1. 特色
CRO(開発業務受託機関)で業界4位


2. 強み
グローバル治験で実績、副作用関連業務で先行


3. 中期計画
「アクションプラン30 plus one」の中で、大型提携に踏み切る


4. 当面の業績
ピーク利益の更新続き、中期計画も達成へ


5. 企業評価
エムスリー、MICメディカルとの新しい連携が奏功するかどうかに注目


メディサイエンスプラニング(2182)

企業レーティング
B

株価(2012年8月1日)
2048円

PBR
2.88倍

ROE
27.0%

PER
10.6倍

配当利回り
2.00%

時価総額
57億円(2.6百万株)

総資本
4230百万円

純資産
1850百万円

自己資本比率
43.7%

BPS
712.3円

単位=百万円

決算期
売上高
営業利益
経常利益
当期純利益
EPS
配当

2007.8
4309
285
271
161
80.8
15

2008.8
5468
488
479
282
120.3
15

2009.8
6003
445
425
216
84.2
30

2010.8
6527
151
143
-35
-13.7
30

2011.8
7125
655
659
368
141.9
30

2012.8
8400
1050
1000
500
192.5
40

2013.8(予)
9500
1300
1250
620
238.7
45

(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。
09.8期までは単体ベース、10.8期より連結ベース。


企業レーティングの定義:当該企業の、①経営者の経営力、②事業の成長力・持続力、③業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。


レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/medelisaiennsupuraninngu201208.pdf