【IRアナリストレポート】フュートレック(2468)

~音声認識技術を活かし、新たな飛躍を目指す~


ポイント


・今2013年3月期は、ここ2年の踊り場を乗り切り、音声認識の技術・サービスがスマホ向けに大きく拡大する。NTTドコモの「しゃべってコンシェル」には、当社の製品(音声認識エンジン)が使われている。今期の経常利益は、前年度比39.4%増の700百万円が十分達成できよう。


・ケータイ業界は、従来型のフィーチャーフォンからスマートフォン(スマホ)へのシフトに拍車がかかっており、その渦中で当社は転換期にあった。当社は着メロの音源で先行し経営基盤を築いたが、創業13年目の今2012年度は、音声認識で第2の成長期に入
ったといえよう。主役交代の踊り場を乗り切ってきた開発力とマーケティング力は高く評価できる。


・当社は音声認識ソフト開発で高い競争力を有している。それを活かした新しいビジネスモデルにスピーディに対応しつつある。その転換の方向がはっきりしてきたので、今年度に続き、来期の業績も拡大していこう。


・スマートフォンをはじめとするさまざまな電子機器(家電、自動車)に、声で情報を入力する音声認識技術が一気に広がる局面を迎えた。今までのキーボードはタッチパネルとなり、音声での入力も可能となった。情報機器と使い手である人間との接点(UI:ユーザーインターフェース)が多様化している。この音声認識技術は、2007年からNTTドコモのケータイに採用され、2011年度の下期からはアンドロイド系のスマートフォンにも利用が始まった。


・この音声認識技術はケータイにとどまらず、カーナビ、業務支援ソリューションなど応用範囲は広く、今後の事業機会は一段と拡大しよう。当社はロイヤルティ収入を基本としているので、売上規模は大きくなかったが、今後は自社製品開発による事業の拡大、ソフトウェアの開発など、事業規模の拡大に向けた展開も本格化する。業務提携・資本参加など、その布石も着々と打っている。次の10年に向けて、藤木社長の経営力は期待できる。株式市場での評価も一段と高まっていこう。


目 次


1.特色
音源から音声認識へ、イノベーションの連鎖


2.強み
音声認識・音声対話で独自の知的資産を確立


3.今後の経営展開
次の成長に向けて事業分野を拡大


4.当面の業績
音声認識事業が大きく開花


5.企業評価
おもしろさを有する企業


フュートレック(2468)

企業レーティング
B

株価(2012年8月2日)
121000円

PBR
2.05倍

ROE
13.7%

PER
14.4倍

配当利回り
2.1%

時価総額
57億円(47296株)

総資本
3490百万円

自己資本
2839百万円

自己資本比率
78.6%

BPS
58908円

単位=百万円、円

決算期
売上高
営業利益
経常利益
当期純利益
EPS
配当

2008.3
1598
264
277
159
3466
800

2009.3
1777
404
415
221
4726
1350

2010.3
1996
530
540
315
6782
2100

2011.3
2085
482
485
284
6101
2100

2012.3
2562
501
502
261
5619
2100

2013.3(予)
3300
700
700
390
8376
2500

2014.3(予)
3630
850
850
470
10094
2500

(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。
2009年10月1日に1:2の株式分割を実施。1株当たり指標は修正ベース。


企業レーティングの定義:当該企業の、①経営者の経営力、②事業の成長力・持続力、③業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。


レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/fyutoreltuku201208.pdf